毛孔性苔癬(二の腕のブツブツ)の原因と治す方法、治した人の体験談など

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毛孔性苔癬は二の腕などにできるブツブツです。私の周りにも悩んでいる人が多くいます。若いうちほど多いと言われていますが、人によってはいつまでも残っています。原因と治し方、そして治した人や治らない人の体験談・口コミをご紹介します。

毛孔性苔癬とは

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毛孔性苔癬とは、毛孔角化症とも呼ばれる皮膚疾患の一種です。

とは言え、どちらにしても聞いただけではよくわからないと言う方が多いのではないかと思います。

では「二の腕のブツブツ」と言われたらどうでしょう。

多くの方が聞いたことがある、もしくは実際に自分がその症状で悩んでいるという場合も多いのではないでしょうか。

ブツブツは二の腕だけではない

毛孔性苔癬は、「二の腕のブツブツ」という呼び名が一般的に浸透している通り、二の腕にブツブツができたり、触るとガサガサとするものを言います。

軽い痒み以外にこれといった自覚症状がないため、気が付くと二の腕がブツブツ、ガサガサになっていて驚いてしまう方も多いようです。

なお、毛孔性苔癬ができるのは二の腕に限りません。

二の腕に最もできやすいと言われていますが、その他に太ももやお尻、背中などにも出現します。

思春期に多く、しだいに消えていく

毛孔性苔癬は、早い人では子どもの時に発症し、小学校高学年では約20%に見られるとの報告もあります。

特に多くなるのが10代の思春期頃になりますが、そこからは20代30代と年齢が上がると共に自然に消滅していくと言われています。

もちろん、年齢が上がっても必ず全ての方が消えるわけではありません。

健康への影響はないものの・・

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毛孔性苔癬は、放置していても健康上問題はなく、人に移すこともありませんが、周囲の視線に敏感になる若い年齢の方に多く発症することから、体の面よりも心への負担が大きいことが懸念されます。




毛孔性苔癬ができる原因

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毛孔性苔癬の発症原因は、今のところ詳しいことはわかっていません。

しかし、家族内に発症者がいる場合はその子どもなどが発症する確率が高くなることから、遺伝的要因が疑われています。

毛孔性苔癬は、毛穴に角質が詰まって塞いでしまうことで、丘疹と呼ばれる湿疹の一種が発生することで起こります。

本来、肌の表面の角質はターンオーバーによって剥がれ落ち、新しい皮膚へと生まれ変わりますが、この過程で何らかの異常(ホルモン代謝や皮脂腺機能、ビタミンA代謝など)が起こることで、角質が剥がれず肌の表面に留まって肥厚し、毛穴を塞いでしまうものと考えられています。

皮膚科での治療

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皮膚科では主に、角化した角質を溶解する働きのあるサルチル酸や尿素が配合された塗り薬や保湿剤などが処方されます。

ただし、それらの薬には詰った角質を取り除く作用はないことから、毛孔性苔癬の治療としてはそれほど効果を感じていない方が多いのが現状のようです。

さらに、皮膚科医の中には毛孔性苔癬が健康上に問題がないことや年齢とともに自然治癒するとして、特に治療を行わないケースも多いようです。

なお、最近は毛孔性苔癬の治療薬として、皮膚の角化症疾患に用いられる活性型ビタミンD3軟膏が処方される場合もありますが、保険適用外となっています。

美容クリニックでの治療

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、薬剤によって皮膚の上層部を剥がし、ターンオーバーを促進する治療法です。

毛孔性苔癬の治療として多く行われていますが、施術後は肌のブツブツやザラザラが改善されるものの、根本の治療とはならず、時間が経つにつれまた同じように角質が詰まってしまいます。

そのため、長期的に治療を継続する必要があるようです。

レーザー治療

レーザー治療の中でも、毛孔性苔癬の改善に効果があるとして注目されているのが「フラクセル」です。

フラクセルは、肥厚した角質部分にのみ、真皮層まで届くレーザーを照射してダメージを与えることで、周囲の正常な細胞のサポートによって肌の再生を促し、皮膚の入れ替えを行います。

また、これまでのレーザー治療のように面で捉えるのではなく、ミクロ単位の点で捉えることから、ダウンタイムが殆どないのも特徴です。

ダーマローラー

ダーマローラーは、医療用の極細の針がたくさん付いたローラーを肌で転がすことにとって、目に見えない無数の穴を開けて皮膚に炎症を起こします。

傷付いた皮膚は、治癒の過程で化学物質を分泌しますが、その中でコラーゲンが生成され、肌の内部からハリや弾力のある瑞々しい肌を作ります。

これを繰り返すことで、肌の入れ替えを行い毛孔性苔癬を改善していきます。

なお、ダーマローラーは施術者によって効果や副作用に違いが生じやすいため、カウンセリングの際にしっかりと説明を受けることが大切です。

自宅でできるケアの方法

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ゴシゴシ洗わない

毛孔性苔癬は、不潔にしているからできるわけではなく、むしろ洗い過ぎによる乾燥が症状を悪化させることがあります。

入浴後は保湿する

毛孔性苔癬のできている部位を保湿することで角質をやわらかくし、乾燥による症状の悪化を防ぐことができます。

また、洗浄作用の強いボディソープよりも、石鹸で洗った方が肌に必要な皮脂が残り、保湿効果が高くなると言われています。

指や爪で潰さない

ブツブツを無理に潰してしまうと、炎症を起こして色素沈着してしまう恐れがあります。

お茶を飲む

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イボやニキビといった皮膚疾患に効果があると言われているお茶は、毛孔性苔癬にも効果があると言われています。

  • ハトムギ茶
  • ドクダミ茶

どちらも生薬として漢方薬にも含まれている成分ですが、漢方薬を飲むことに抵抗がある場合は、まずはお茶から始めてみるのがよいかも知れません。

ダイエットをする

毛孔性苔癬の発症原因は詳しくわかっていませんが、肥満も症状を誘発する一つの素因として考えられています。

薬を使用し治す方法

市販薬で治す

毛孔性苔癬を治療する薬は、市販薬でも販売されています。

  • ザラプロ
  • ニノキュア

角質をやわらかくするための尿素や、血液の流れを促進することでターンオーバーを早める成分(トコフェロール酢酸エステル)、毛穴詰りによる炎症を抑える成分などが含まれています。

なお、ご紹介した2つについては、含まれている有効成分は同じです。

漢方薬

漢方薬は、西洋薬のように症状に対処するのではなく、体が本来持っている働きや自然治癒力を引き出すことで症状を改善に導くものです。

そのため、すぐに効果が実感できるわけではありませんが、継続することで症状の改善だけではなく、体質や体調を整えることができると言われています。

  • 桂枝茯苓丸加(けいしぶくりょうがんか)
  • 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

尿素クリーム

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乾燥肌や硬くなった角質の手入れなど、ハンドクリームに多く含まれる成分の尿素は、毛孔性苔癬の症状の悪化を防ぐ効果があると言われています。

ただし、尿素クリームだけで毛孔性苔癬を改善することは難しく、さらに尿素クリームは加齢によって水分量が減った肌には効果が大きい反面、若くて水分量が十分にある方や敏感肌の方が使用すると、乾燥や炎症、かゆみなどを引き起こす恐れがあるため、特に小さいお子さんなどは使用に注意が必要になります。

毛孔性苔癬が治った人やなかなか治らない人の声

毛孔性苔癬で悩んでいる人は多くいます。いろいろなことを試しても個人差があり、治った人と治らない人がいます。みなさんがどのようなことをしているのか、ご紹介します。

毛孔性苔癬が治った人

治った人の声

  • あかすりに行ったところ症状が改善したことから、入浴時は週一回程度スクラブをし、その後十分に保湿をするようにしたら綺麗になりました。とは言え、年齢的なものもあるのかも知れませんが・・。(40代・女性)
  • 皮膚科でこすり過ぎが原因と言われたため、入浴の時にはボディソープを使ってスポンジで洗うことを止め、無添加石鹸を泡立てて手で洗うようにしました。また、お風呂上がりには無添加の保湿液を塗って保湿を心掛けていたところ、症状が改善しましたよ。
  • 当方男性ですが、子どもの時から毛孔性苔癬があります。最近CMで毛孔性苔癬によいという市販薬を知り、インターネットでの評判はあまりよくないようですが自分には合っていたのか、効き目を感じています。(30代・男性)
  • 毛孔性苔癬に乾燥がよくないと聞き、顔用の保湿液をブツブツの気になるところに塗っています。さらに夏も半袖にならず長袖を着用して紫外線を浴びないようにしていたら、ブツブツ、ガサガサが酷かったのがかなり改善されました。
  • エステで脱毛をしたら毛孔性苔癬が改善したと聞いて期待していたのですが、むしろ毛孔性苔癬のために脱毛はできないと言われてしまいました・・。挙式を控えていたため、何とかしたい気持ちで美容皮膚科にてレーザー治療を開始したところ、見違えるほどよくなりました。
  • 手ぬぐいに石鹸を泡立てたもので体や顔を洗うようにしたら、随分とブツブツや赤みが改善されてきました。手ぬぐいは線維が細かいため、角質を取り除く効果があるそうです。(20代)
  • 軟膏などを試しても効果がなかったため、美容皮膚科でダーマローラーとフラクセルの施術を受けています。まだ数回の施術ですが、以前と比べて明らかに症状が改善しています。
  • 毛孔性苔癬は発症原因がよくわかっておらず、そのために効果的な治療を病院で受けられない状態ですが、私の場合は体調を崩したことが切っ掛けで、それまで毎日のようにコンビニのお弁当やスナック菓子を食べていたのを止めたところ、毛孔性苔癬が綺麗に治っていました。
  • ずっと毛孔性苔癬に悩んでいましたが、とにかく乾燥がよくないと知り、入浴時はボディソープなどを一切使わずに、湯船に浸かるのみしました。すると3ヶ月くらいにいつの間にか毛孔性苔癬が治っていました。
  • 代謝が悪くて古い角質が溜まることが原因なら、汗をたくさんかいて代謝を促したら治るかなと思い、毎日ジム通いで大量の汗をかいたところ、自分でも驚きましたが毛孔性苔癬が治りました!
  • ダイエットで5kg痩せたら二の腕のブツブツの赤みが抜け、目立たなくなってきました。

毛孔性苔癬が治らない人

治らない人の声

  • 毛孔性苔癬によいと言われている市販薬、ハトムギ茶や尿素クリームを使ってみましたが、殆ど効果がない状態で困っています。
  • メイクやお洒落を楽しみたい年代なのですが、毛孔性苔癬のためできずに悩んでいます。年を取ると症状はよくなると言われましたがそれまで待てず、自分でできる限りのこと(ピーリングジェルや保湿クリームを塗る)をしてみましたが一向によくなる気配がありません・・。
  • 二の腕のブツブツに効果がある市販薬があると聞いて、1本使い切るまで毎日塗りましたが、全く何も変わりませんでした。(20代・女性)
  • 皮膚科で毛孔性苔癬と診断され、尿素クリームを処方されました。毎日塗り続けていたら1ヶ月後には症状の改善が見られたと感じましたが、その後半年は何の変化もなく、塗るのを止めたらすぐに元通りになってしまいました。
  • 毛孔性苔癬は年を取るとだんだんと薄く、目立たなくなると聞いていたのに、自分の場合はむしろ加齢とともに増えている気がします。放っておいてよいと言われましたが、本当にいいのか悩んでいます。
  • 保湿、漢方、塗り薬と色々行って来ましたが、効果はありませんでした。年齢とともに消えると言われても一向にその気配もありません。もう半ば諦めていますが、最近になって小麦粉を抜いた食生活を始めたら改善したという話を聞き、試してみようかと思っています。
  • 肥満体型だった人がダイエットで痩せたら毛孔性苔癬が治ったと聞いて、ダイエットをしましたが、痩せても症状に大差はなしって感じでした。
  • 通販でしか買えない二の腕のブツブツを解消するジェルを購入しましたが、全く以て効果ありませんでした。(30代・男性)
  • 脱毛レーザーを受けたら毛孔性苔癬が改善したと聞いて、一石二鳥を狙って申し込みしようと思ったら、毛孔性苔癬の方はお断りする場合が・・とサイトに書いてあってガッカリしました。
  • 皮膚科で処方された塗り薬、保湿、石鹸などを試しましたが、どれも効果なし。後は美容皮膚科でレーザー治療を受けるしかありませんが、料金がネックになっています。
  • 美容皮膚科のフラクセルを数回受けましたが、結局元通りになってしまいました。


毛孔性苔癬をなくすのに最もいい方法

ポイントは次の4つだと考えます。

  • 角質の詰まりを除去する
  • 入浴時はゴシゴシと洗わず、湯船に浸かる
  • 保湿は十分に行う
  • 食生活の改善

毛孔性苔癬は角質の詰まりが原因で起こるため、角質を除去することはもちろんのこと、角質が詰まりにくい体質にすることが大切なのではないかと思います。

そのため、塗り薬などで詰った角質をやわらかくして詰りを解消するだけではなく、同時に
皮脂が分泌されやすい食品の摂取を控え
、入浴の際は湯船に浸かって
代謝を活発にする
のがよいと思います。

また、洗い過ぎは肌のバリア機能を保とうとして皮脂の分泌が過剰になることから、スポンジなどで過剰に洗うのを避け、場合によっては体は洗わずにお湯に浸かって汚れを落とすだけでもよいのではないかと思います。

さらに、お風呂から上がったら保湿をしっかりと行い、乾燥を防ぐことで症状の改善が期待できるのではないかと思います。

まとめ

毛孔性苔癬は健康上の問題がないといっても、キレイにしておきたいものです。まずは、食生活の改善や保湿対策など自分でできることから始めてみるといいでしょう。

その上で改善しないようなら、皮膚科に行くといいでしょう。場合によっては毛孔性苔癬ではなく、違う治療が必要ということもあります。

毛孔性苔癬に関する質問や回答が多く寄せられていますので、こちらも参考にしてください。