子どもの白髪の原因、予防法、白髪をなくす方法などを解説。

子どもの白髪について

GLH090白髪と言うと、30代後半くらいから徐々に目立ち始め、40代、50代と年を重ねるごとにその割合を増やしていくもの。

いわゆる〝老化現象〟の一つとして捉えている方が多いのではないでしょうか。

しかし、最近は10~20代はおろか、小学生や幼稚園児にも白髪が増えていることをご存知でしょうか。

白髪が生えてもおかしくない世代であっても、いざ白髪を見つけると気持ちが沈んでしまうものですから、ましてやそれが幼い子どもであれば、本人は勿論のこと親御さんも相当のショックを受けることでしょう。

子どもの白髪を見つけた時、親としてはできるだけ本人が傷付かない形で対処してあげたい、と思うのではないでしょうか。

ではどうして、老化が始まる年代ではないにも関わらず、黒いはずの髪が白くなって生えてきてしまうのでしょうか。

それにはまず、髪が白髪になるメカニズムを知っておくことが大切です。

白髪のメカニズム

髪は、毛根の中の毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで成長しますが、実はその過程においては髪に色は付いていません。

そこに色素細胞(メラノサイト)からメラニン色素が供給されることで、髪に初めて色が付きます。つまり、私達の髪は元々はみな白いのです。

髪に色付けする役割を持つ色素細胞は、毛根と毛穴の中央付近にある色素幹細胞が変化したものです。

色素細胞は分裂して増えることはないため、役目を終えると死滅しますが、色素細胞の元となる色素幹細胞には分化(色素細胞に変化すること)の他に、自己複製(自分のコピーを作ること)という機能があるため、通常は数が減ることはありません。

しかし、色素幹細胞が何らかの損傷を受け、なおかつその修復が不可能となると、自己複製の働きがストップし、全て色素細胞へと変化してしまうことわかりました。

色素幹細胞が自己複製できなくなれば、やがて色素細胞も枯渇してしまい、髪に色を付けることができない=白髪となって生えてくるのです。

また、色素細胞は脳神経の一種であるため、比較的壊れやすく、一度壊れると元に戻りにくいという特徴を持っています。

そのため、例え色素幹細胞が自己複製の力を失っていなくても、色素細胞自体が壊れてしまったら、当然髪に色を付けるメラニン色素の合成が行われなくなってしまい、白髪になることが考えられます。

さらには、メラニン色素の原料となるチロシンや亜鉛、銅などの不足が起これば、色素細胞の働きが正常であってもメラニン色素を作りだすことができなくなってしまいます。

白髪のメカニズムについてはこれまで長らく不明とされてきましたが、近年の研究により、現時点ではこれらが主な原因であると言われています。

なお、40代前後に白髪が増えてくるのは、加齢による色素幹細胞や色素細胞の働きが鈍くなるためと言われていますが、一方で子どもの白髪は、老化以外による色素幹細胞や色素細胞の機能低下が考えられます。

ではこれらを踏まえた上で、子どもの白髪の原因について見てみましょう。

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子どもの白髪の原因

子どもの白髪には、主に次の4つの原因が考えられます。

1. 遺伝によるもの

親のどちらか、あるいは両方が若い時から白髪が生えていた場合は、その子どもも早い段階で白髪が生えてくると言われています。

ただしこれは、医学的な根拠が立証されているわけではなく、あくまでも統計的な結果となっています。

そのため、親がそうであるからといって子どもも同じであると断言できるものではないのですが、親の「メラニン色素の合成が少ない」「元々、メラニン色素自体が少ない」といった、白髪になりやすい体質を受け継いでいる可能性というのは十分に考えられます。

2. ストレスによるもの

現代社会において、子どもは大人と同等のストレスを抱えているとも言われています。

先述した通り、色素細胞は脳神経の一種であることから、ストレスを受けることで破壊が進み、機能を低下・停止させてしまいやすいと言われています。

3. ダイエットによるもの

最近の子どもは、小学生の頃から太ることを気にしてダイエットを行うケースも少なくありません。

大切な成長期に食事制限を行えば、当然体は生命活動を保持する方へ栄養を先に回そうとします。

その点において、髪はとりわけ重要ということではないので後回しになってしまい、十分な栄養が送られなくなります。

そうすると、メラニン色素を作る材料が足りなくなってしまい、白髪が生えてくると考えられます。

4. 紫外線によるもの

日焼けを気にして肌の紫外線対策を行っている方は多くても、髪や頭皮を紫外線から守るという意識を持っている方は少ないように思えます。

しかし、髪や頭皮は肌よりも太陽に近いため、その分紫外線の影響を受けやすくなります。紫外線を浴びると髪が赤茶けたように色が抜けることがありますが、これは髪の内部にあるメラニン色素が分解されたために起こる現象です。

そして、紫外線は直接目には見えない頭皮の細胞にも悪影響を与えます。中でも、紫外線を浴びることによる色素幹細胞の損傷は、白髪を増やす大きな原因と言われています。

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病気が原因となる白髪について

病気によっては、症状の1つとして白髪になる場合もあります。

尋常性白斑

発症の原因は不明と言われていますが、色素細胞の損失や機能停止が一因と考えられています。

白斑は肌が白くなる病気、と認識している方もいらっしゃいますが、それが頭皮に起これば頭皮が白くなると共に、そこから生えてくる髪も白髪になります。

なお、尋常性白斑の場合は、白髪がまばらではなく一ヶ所に集中しているのが特徴です。

悪性貧血

悪性貧血は、鉄分不足によって起こる貧血とは異なり、ビタミンB12や葉酸の不足によって起こる貧血のことを言います。

ビタミンB12の欠乏は、一般的に高齢者や胃の手術を行った場合などに発症しやすいと言われていますが、子どもの場合は親が菜食主義者であるなど、極端な食生活が原因と言われています。

悪性貧血になると、血液によって栄養や酸素が十分に運ばれなくなり、メラニン色素の原料が足りなくなるため白髪になると考えられます。

甲状腺の機能障害

甲状腺は、首の付け根あたりにある臓器で、甲状腺ホルモンを分泌することで代謝や自律神経をコントロールしています。

この甲状腺機能が低下してしまう「甲状腺機能低下症」や、逆にホルモンを過剰に分泌してしまう「甲状腺機能亢進症」を発症すると、症状の一つとして白髪になることがあります。

甲状腺機能低下症は40代以降の女性に多いと言われている病気ですが、子どもが発症するケースもありますし、甲状腺機能亢進症の代表的な病気である〝バセドウ病〟は、比較的若い方でも発症する病気です。

子どもの白髪の予防法

子どもに白髪があると、それが強いストレスとなってさらに白髪が増えたり、不登校や精神的な病気を招く恐れがあることから、子どもに白髪を作らない予防をしっかり行うことが大切です。

では、子どもの白髪の予防法にはどのようなものがあるのでしょうか。

1. ストレスを取り除く

特に幼い子どもの場合は、自分の気持ちを上手く伝えることができません。

そのため、幼稚園や学校での様子に変わったところがないか、怒りっぽくなったり自分の部屋にふさぎこみがちになってはいないかなど、子どもの様子に細心の注意を払うようにしましょう。

また、引越しや転校、新しい習い事を始めた、下に弟や妹ができたなどの環境の変化も、子どもによっては強いストレスを感じてしまうことがあるため、そのような時は普段に増して様子をしっかりと見ることが大切です。

2. 栄養バランスのよい食生活を心掛ける

AZ186_Lインスタント食品やファストフードが中心の食生活では、体に必要な栄養を補うことができません。

中でも、髪の生育に欠かすことのできないたんぱく質や、メラニン色素の材料となるチロシンや亜鉛、鉄が不足すると白髪の原因となってしまいます。

毎日の食事は、これらを意識的に摂取すると同時に、栄養バランスを考えたものにすることが大切です。

なお、たんぱく質を摂るなら肉や魚、乳製品を、亜鉛や鉄などのミネラルは海藻や貝類がお勧めです。

海藻や貝類は苦手な子どもも多いですが、その場合は小魚やナッツ類でも大丈夫です。

また、強いストレスを感じると体内ではビタミンCが大量に使用されるため、ビタミンCをしっかり摂ることも、心のバランスを保ちストレスに強い体を作るためにお勧めです。

3. 頭皮マッサージを行いましょう

子どもが小さい場合は、一緒にお風呂に入って髪を洗ってあげることが多いと思いますが、その際髪だけではなく頭皮を解すようにマッサージしてあげることで、硬くなった頭皮がやわらかくなり、血行が促進されて髪や毛根に栄養や酸素が行き届きやすくなります。

4. 運動をしましょう

運動はストレス発散にとてもよい方法です。

また、運動によって血行が良くなると、頭皮や髪の環境を整える効果も期待できます。

お子さんが小さい場合は、お子さんだけに運動をさせるのではなく、親子で一緒に何かに取り組むようにすると、ストレス緩和にさらに効果があるでしょう。

5. 紫外線を防ぎましょう

夏の場合、紫外線量が多いと言われる10~15時の外出をなるべく控えたり、どうしても外出する時は帽子を被りましょう。

また最近は、髪にも拭きかけることができる日焼け防止スプレーが販売されているので、髪や頭皮が紫外線に晒されないように注意しましょう。

なお、紫外線が強いのは夏だけ、と思っている方がいらっしゃいますが、太陽が出ている限り四季を問わず紫外線は届いており、中でも以外と盲点なのが春と秋です。

多い時は、真夏の70%に匹敵する量が降り注いでいると言われているため、夏に限らず紫外線対策を行いましょう。

さらに、冬は一年の中で最も紫外線量が少ない時期になりますが、雪が降る地域は注意が必要です。

太陽光自体が弱くても、雪に反射することで強くなる恐れがあります。

スキーやスノーボードなどのレジャーで雪山に出掛ける場合は、必ず帽子を被るようにしましょう。

子どもの白髪を目立たなくする方法、なくす方法

GLH229子どもの白髪を見つけた時、1本くらいなら抜いてしまった方が手っ取り早いのでは?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、安易に抜くと毛根にダメージを与え髪が生えてこなくなる可能性があります。

ちなみに、白髪を抜くと白髪が増えると言うのは間違いですので、その点は不安になる必要はありません。

しかし、髪が生えてこなくなるのは問題なため、子どもの白髪を見つけた時は抜かずに以下の方法を行うようにして下さい。

根本から切る

生え際から髪を少しだけ残して、白髪を切ってしまいましょう。

白髪が数本程度しか生えていなければ、この方法が最も簡単で頭皮への負担も少ないと言えます。

ただし、根本から数センチ残して切ってしまうと、白髪は通常の髪に比べて硬い性質があるため、ピンと弾けて逆に目立ってしまうことがあります。

切る場合は、なるべく根本に近いところで切るようにしましょう。

髪をまとめる

白髪の数が少ない、もしくは部分的に少しだけという場合は、髪をまとめてしまうことで目立たなくすることができます。

生え際に白髪がある場合は、髪を上げるのではなく下向きに撫でるようにしてまとめると、白髪が上手く隠れます。

しかし、この方法は髪の長い子どもに限って行えるもので、髪の短い子どもには使えません。

白髪染めのトリートメントを使う

白髪の数が多い場合は、大人と同様に白髪を染めるのがよいでしょう。

ただし、市販の白髪染めは子どもの頭皮には刺激が強すぎるため、より刺激の少ない白髪染めのトリートメントから始めてみるのがよいでしょう。

白髪染めトリートメントは、シャンプーの後に使用するトリートメントと同様に使うことができます。

すぐに白髪が染まるわけではありませんが、白髪染めよりも頭皮に掛かる負担が少ないと言われています。

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