カムカムの驚くようなビタミン効果、副作用、レシピをご紹介します。
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カムカムにはとても多くのビタミンが含まれていて、中でもビタミンCが豊富に含まれています。ただし、摂取には副作用などの注意点もあります。ジュースやパウダーなど様々な形で販売されているカムカムについて、効果や副作用、レシピなどをご紹介します。
カムカムとは
カムカムはペルーのアマゾン川上流域を原産とする熱帯湿地に自生・栽培されている植物です。
フトモモ科ブドウ属の常緑低木であり、チェリーのような赤くて小さい果実が実ります。
古来からアマゾン川流域の先住民によって食されてきましたが、カムカムの果実はとても酸味が強いため、生で食べられることはほとんどなく、ジャムやジュース、ドレッシングやスイーツなどに加工されてから食されます。
カムカムというユニークな名前の由来は、川に落ちたカムカムの実を魚たちが「キャムキャム」と音を立てながら食べたことに由来していると言い伝えられています。
現在では、ペルー政府によってカムカムの栽培が推進されたため、一年を通して日本においても輸入品を手にすることができます。
カムカムに含有されている成分
カムカムを一躍有名にしたのが、その含有成分です。
カムカムには、ビタミンCやビタミンB群などのビタミン類やカルシウム、リンなどのミネラル類、クエン酸がなどが豊富に含まれていますが、特筆すべきはビタミンCの含有量です。
カムカムは現存している植物の中で最も高いビタミンCの含有量を誇っており、果実100gあたり2800mgものビタミンCを含んでいることが確認されています。
この量は、アセロラの1.7倍、レモンの56倍、イチゴの40倍にもなります。
カムカムは非常に高いビタミンCの含有量を誇ることで、私たち人間に様々な健康効果の恩恵を与えてくれるのです。
それでは、以下にカムカムに含有されている成分とその特徴についてお伝えいたします。
1 ビタミンC
カムカムに高濃度に含有されているビタミンCは体内で幅広い働きを示し、健康だけでなく美容にも大きな効果をもたらします。
そのため、カムカムは食用だけではなく、化粧品の成分としても利用されているのです。
ビタミンCの代表的な作用は以下の通りです。
抗酸化作用
ビタミンCはビタミンAとビタミンEとともに、抗酸化ビタミンACE(エース)と呼ばれています。
細胞の遺伝子や構造に傷をつけて劣化させてしまう活性酸素を捕獲する作用を持っており、活性酸素の酸化から体内を防御してくれます。
また、酸化された脂質を元の状態に戻す働きも示し、体に有害となる過酸化脂質を減少させる効果もあります。
免疫細胞の活性化
ビタミンCは免疫細胞である好中球を活性化させる作用があります。
また、ウイルスに対抗したり、ナチュラルキラー細胞という免疫細胞を活性化させる働きを有するインターフェロンというタンパク質の分泌を促進する作用も持っています。
コラーゲン合成のサポート
コラーゲンはネット状に張り巡らされることで細胞同士を強くつなぎ止める作用があり、肌だけではなく、骨や血管、粘膜などに弾力を与えて丈夫にするという働きを持っています。
ビタミンCはこのコラーゲンを合成する時に欠かせない酵素の働きをサポートする作用があり、コラーゲン合成に大きな影響を与えます。
コレステロールの排出
コレステロールを取りすぎると血管の劣化や動脈硬化のリスクが高まってしまいます。
コレステロールは通常、胆汁酸に変換されて、体外に排出されてます。
ビタミンCは、コレステロールを胆汁酸に変換する作用を持っているため、効率よく体内のコレステロールを排出できるようになります。
メラニン色素の分解
肌トラブルの中でも、改善が難しいと考えられているのが、シミ・ソバカスです。
シミやソバカスは、紫外線の照射から肌を守るために作られるメラニン色素によって呈します。
ビタミンCはメラニン色素を分解して無色化する作用とメラニン色素の生成自体を抑制する作用を有しています。
ストレス耐性の増強
ビタミンCには、ストレスに対抗するためのホルモンである副腎皮質ホルモンの生成をサポートする働きがあります。
そのため、ストレスに対する抵抗力をつける作用を有しています。
2 ビタミンB群
カムカムには、ビタミンCだけではなく、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンなどのビタミンB群も豊富に含有しています。
ビタミンB群はそれぞれ単体ではなく、B群として複合的に働くため、様々なビタミンBを含んでいるカムカムは効率よく健康効果を得ることができます。
ビタミンB群の代表的な作用は以下の通りです。
代謝活動の促進
ビタミンB1は糖質の代謝、ビタミンB2は脂質の代謝、ナイアシンは脂質やアルコールなどの代謝というように、ビタミンB群はありとあらゆる代謝活動を行う酵素の働きをサポートします。
ビタミンB群の摂取によって、より円滑な代謝活動を行うことができるようになります。
過酸化脂質の分解
過酸化脂質は血管にくっついて血管を狭め、動脈硬化などのリスクを高めます。
ビタミンB2は動脈硬化の原因となるこの過酸化脂質の分解をサポートする作用を有しています。
成長の促進
ビタミンB2は成長のビタミンとも言われており、子供の成長の促進に大きな役割を果たしています。
また、粘膜や皮膚を健康に維持する働きも有しています。
3 クエン酸
梅干しや黒酢などに含まれることで有名なクエン酸は、カムカムにも含有されています。
疲労回復の栄養素として知られているクエン酸ですが、その代表的な作用は以下の通りとなります。
エネルギー生産の向上
人間は生きていくためには、摂取した栄養素からエネルギーを作り出さなければなりません。
エネルギーを作り出すために重要な役割を果たしているのが、クエン酸回路と呼ばれる代謝反応です。
クエン酸は、クエン酸回路を稼動させる上で欠かすことのできない物質であるため、クエン酸を摂取して補充することで、エネルギーの生産力を高めることができます。
ビタミン・ミネラルの吸収促進
クエン酸はビタミンB群と相乗効果を示し、代謝活動を活性化します。
また、クエン酸にはキレート作用と呼ばれる金属イオンとくっつく性質があります。
このキレート作用により、鉄やカルシウム、亜鉛などのミネラルと結合して、その吸収率を高めたり、酸化からミネラルを守ることができます。
カムカムの効果
カムカムは食品随一のビタミンC含有量を誇るだけではなく、ありとあるゆる代謝活動に重大な役割を果たすビタミンB群やエネルギー生産を高めるクエン酸などを含有することによって、いつまでも若々しく生活するために必要な健康効果を人体にもたらしてくれます。
カムカムの効果で特に注目してほしいのが、美肌・美白効果とアンチエイジング効果です。
その他の効果と共に、カムカムの健康効果について以下に示します。
美肌・美白効果
いつまでも若々しい肌を保つためには、肌のハリと弾力を維持し、シミやソバカスを防ぐことがポイントになります。
肌のハリと弾力を支えているのが、皮膚の真皮層に存在する網目状に張り巡らされたコラーゲンです。
コラーゲンは紫外線の照射によって破壊されるだけではなく、加齢によって減少してしまいます。
カムカムに含有されているビタミンCは高い抗酸化力によって紫外線照射で発生した活性酸素を捕獲し、活性酸素によるコラーゲンの破壊を防止してくれます。
同時にビタミンCはコラーゲンの生成をサポートする働きがあるため、肌のハリや弾力を維持することが可能です。
また、シミ、ソバカスの原因となるメラニン色素を無色化し、メラニン色素の合成自体を抑制する働きをビタミンCは有しています。
つまり、ビタミンCを高濃度に含有しているカムカムは、肌のハリ・弾力の維持と美白の両方を同時に叶えてくれるのです。
アンチエイジング
老化は、体内で発生した活性酸素によって細胞や遺伝子に傷がつくことで加速します。
カムカムには活性酸素を捕獲して無毒化してくれるビタミンCが豊富に含有されているため、活性酸素による老化を防止することができます。
また、ビタミンB群を含有することで、カムカムは代謝活動を改善・促進する効果を有しており、代謝が改善することで体内の循環がスムーズになり、細胞の老化が防止されます。
がん予防
がんは遺伝子に傷がつくことで、発生率が高まります。
遺伝子に傷をつける大きな原因の一つが活性酸素です。
カムカムには、抗酸化ビタミンであるビタミンCが高濃度に含有されているため、活性酸素によるがんの発生を予防することができます。
また、ビタミンCの作用によって免疫細胞が活性化されることで、発生したがん細胞をいち早く撃退できるようになります。
感染症の予防
カムカムに豊富に含まれているビタミンCには、免疫細胞である好中球の活性化や抗ウイルスタンパク質であるインターフェロンの分泌を高める働きがあります。
そのため、ウイルスや菌による感染を事前に防止することができます。
生活習慣病の改善・予防
生活習慣病を発症・悪化させる悪因子の一つに、コレステロールの蓄積とコレステロールの酸化が挙げられます。
コレステロールが血管内に蓄積すると血管が狭くなり、血流が妨げられてしまいます。
また、コレステロールが酸化して過酸化脂質となると、さらに事態は悪化します。
カムカムに含まれているビタミンCとビタミンB群には、コレステロールを減少させ、過酸化脂質の発生を防止する働きがあるため、コレステロールによる動脈硬化などの生活習慣病を予防・改善することができます。
疲労回復
カムカムには、代謝活動を円滑に進める上で重要な役割を果たすビタミンB群とエネルギー生産を高めるクエン酸が含有されているため、疲労回復にも効果が期待できます。
イライラ解消
カムカムに豊富に含有されているビタミンCには、ストレス耐性を向上させる効果があります。
そのため、イライラや神経の高ぶりを鎮静化させることが可能です。
カムカムを摂取する際の副作用と注意点
カムカムはアマゾン川流域では長い食歴を誇っており、重篤な副作用を心配する必要はありません。
しかし、副作用が全くないわけではありませんので、カムカム摂取の際の注意点について以下に示します。
カムカムの副作用
カムカムの副作用で注意しなければならないのが、高濃度に含有されているビタミンCです。
ですが、ビタミンCは水溶性ビタミンであり、体内に一定量以上蓄えることができず、過剰に摂取しても排出されるため、ビタミンCによる副作用は心配する必要はありません。
ですが、一気に大量のビタミンCを摂取することで、腹痛や下痢などの症状を呈する場合もあるため、急激に大量摂取することは控えるようにしましょう。
カムカムと薬の飲み合わせ
カムカムに含有されているビタミンCは大量摂取した場合に、薬と相互作用を起こすことが考えられるため、薬を服用している方は注意が必要です。
気をつけなければならない薬が、利尿薬と卵胞ホルモン剤です。
利尿薬と大量のビタミンCを併用すると、腎・尿路結石が発生する可能性が示唆されています。
また、卵胞ホルモン剤とビタミンCの併用により、ホルモン剤の薬剤代謝が阻害されてしまい、血液中のエストロゲンの濃度が高くなってしまう可能性が示唆されています。
カムカムの摂取方法
カムカムは日本においては、加工された形で摂取することになります。
現在では、粉末状にしたカムカムパウダーやドリンクタイプ、ゼリーやキャンディーなど、様々な形態の物が販売されています。
粉末状のタイプは食事やスムージーにも取り入れやすいため、おすすめです。
摂取量については、加工品であるため、それぞれの商品に記載されている目安量を参考にするようにしましょう。
カムカムを摂取するタイミング
カムカムには高濃度のビタミンCと代謝活動を促進するビタミンB群が含有されているため、1日3回、毎食時に小分けにして摂取すると効果的です。
また、代謝を高めたい時は、運動前や朝に摂取すると脂肪燃焼効果を得ることができます。
それ以外にも、風邪を引いた時や日焼けしてしまった時に摂取するようにするとよいでしょう。
カムカムのレシピ
カムカムは加工された状態で販売されているため、食べ方のバリエーションがつけにくいという難点があります。
しかし、ドリンクタイプやパウダータイプを上手に利用することで、カムカムのレシピの幅が広がり、毎日の食事に取り入れやすくなります。
最後にカムカムを使った簡単なレシピを2つご紹介いたします。
カムカムドレッシング
用意する材料は、オリーブオイル大さじ2杯、カムカム100%果汁ドリンク小さじ2杯、塩・胡椒少々です。
材料を全てよくかき混ぜて合わせ、お好みのサラダにかけて召し上がってください。
カムカムスムージー
用意する材料は、小松菜1束、ほうれん草1束、キウイ1/2個、りんご1/2個、カムカム(パウダー又はドリンク)小さじ山盛り1杯、水200gです。
材料を全て一口大に切り、ミキサーで滑らかになるまで撹拌すれば出来上がりです。青い野菜を使った健康的ですっきりとしたスムージーです。
カムカムドリンクを使用する際は、果汁100%の物を使うようにしてください。
小松奈やほうれ草の代わりにブルーベリーをたっぷり入れても、フルーティーでおいしいブルーベリーの色あざやかなスムージーができますよ。ぜひお試しください。