ケイ素 爪や髪、美肌にも!その効果や摂取方法を解説します。
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ケイ素の体に対する重要性が次第に明らかになってきました。年齢とともに不足していくケイ素はどのような効果があり、どのように摂取したらいいのでしょうか。ケイ素についてわかりやすくまとめました。
ケイ素とは
ケイ素(珪素、硅素)は、地球上で酸素に次いで多い元素で、石や砂、土、岩などの地殻を構成する重要な要素です。
ただし、自然界においてケイ素は純粋な形ではなく、主に酸素と結び付いて〝二酸化ケイ素(シリカ)〟として存在しています。
二酸化ケイ素が特に多く含まれる鉱物は「石英」と呼ばれ、石英の中でも純度が99%以上で無色透明なものが「水晶」です。
この他に、岩盤浴で使用される「ラジウム鉱石」や、パワーストーンとして有名な「トルマリン」もケイ素を95%以上含む鉱物です。
また、シリカを利用した製品というのも、私達が普段よく使用するものにあります。
例えば、食品が湿気るのを防ぐために入っている、乾燥剤や吸着剤の〝シリカゲル〟は、その名の通りシリカがゲル状になったもの、という意味になります。
さらに、誰もが一度は見聞きしたことがある〝シリコン〟
歯の治療の際に型を取るために用いたり、家庭用のゴムべらなどに使用されているものですが、こちらもシリカを元にした化合物です。
なお、パソコンのCPUなどに使用される〝シリコン〟は、シリカではなくケイ素原子を元にしてできる化合物です。
ルーツがケイ素という意味では同じですが、厳密に言うとシリコンとシリコーンは似て非なるものとして覚えておくのがよいでしょう。
このように、ケイ素は私達の身近において、実に数多く存在しています。
しかし、それだけではありません。
ケイ素は、私達の生命維持に欠かすことができない成分の一つと言われています。
微量ミネラルの一種であるケイ素は、現時点では必須ミネラルにこそ名前を連ねてはいないものの、近年の研究によって非常に重要な役割を担っていることがわかってきました。
ケイ素の働き
ケイ素は、60兆個とも言われる人間の細胞の全てに存在しています。
特に、血管や骨、腱、皮膚に多く含まれているとされ、この他に骨組織の一部である爪や、皮膚組織の一部である髪などにも比較的多く含まれています。
ケイ素には、組織間の結び付きを強固にするという重要な役割があります。
私達が通常、「骨」と認識しているものは、実は骨細胞のみが集まって形成されているわけではありません。
骨の場合、骨細胞の他にカルシウムやコラーゲンといった基質が含まれています。
そして、ケイ素はこれらの異なる性質のものを結び付けることにより、組織自体を強くする働きがあるのです。
また、皮膚の肌の潤いを保つためにはコラーゲンが欠かせないことは、もはや一般的な常識となっていますが、ケイ素はそのコラーゲン同士をしっかりとまとめる接着剤のような働きをしています。
なぜケイ素が体内から不足するのか
ケイ素が不足する一番の原因は「加齢」
体内のケイ素量がピークを迎えるのは20才前後で、それ以降は年齢を重ねると共に減少していきます。
特に、40代を過ぎると、体内には20代の時の半分程度のケイ素しか存在しないとも言われています。
これは、加齢によってケイ素を体内に溜めこんでおく能力が衰えるからだと考えられています。
また、ケイ素は体内で合成することができない成分です。
このため、食品などから摂取するのが一般的なのですが、非常に吸収されにくいミネラルであることから、同量のケイ素を摂取しても子どもと大人では体内に蓄積される量が異なります。
つまり、年齢が高くなるに従い、ケイ素の摂取量を増やす必要があるのです。
食生活の変化などで摂取が難しい
ケイ素は、穀物や野菜などに多く含まれていますが、私達が普段食べているお米や小麦は、胚芽を削ぎ落として精製されています。
ケイ素はこの胚芽の部分に多く含まれているため、精製されたものでは実際に体内に摂取できる量というのは極めて少ないと言われています。
このことも、ケイ素不足になってしまう一つの要因と考えられます。
さらには、土壌改良や品種改良などによって、最近の野菜は昔のものと比べてケイ素の含有量自体が減っていること、野菜や穀物中心だった和食から肉食中心の欧米食に食生活が変化したことなども、現在のケイ素不足の大きな原因と考えられています。
ケイ素が不足するとどうなるのか。
医療先進国のドイツでは、ケイ素の働きが早くから注目され、国を挙げての研究が進められています。
それにより、10年以上も前からケイ素を含むサプリメントが売り上げ1位を誇るなど、ケイ素の必要性が国民にも深く浸透しています。
しかし、ケイ素に馴染みのない日本人は、これまで意識してケイ素を摂取してきたとは言えません。
そのため、ケイ素不足に陥っている方も少なくありません。
では、ケイ素が不足するとどのような症状が現れるのでしょうか。
- 爪が割れやすくなる
- 髪が抜けやすい・細くなる
- シワができる、皮膚がたるむ
- 膝や肘の関節がきしむ・痛む
- 疲れが取れにくい
- 体の冷えやむくみが起こりやすくなる
これらの多くは、いわゆる老化現象と言われているもの。つまり、ケイ素不足と老化には密接な関わりがあることがわかっています。
また、ケイ素は血管の弾力性を保つ働きがあるため、不足することで血管が脆くなり動脈硬化や高血圧といった生活習慣病の発症リスクが高くなると言われています。
実際に、動脈硬化が進行している人の動脈を調べると、健康な人と比べて血管内に含まれるケイ素の量がとても少ないことがわかっています。
なお、私達は老化と聞くと、見た目が老けて見えることばかりを気にしてしまいがちですが、目に見える変化が起こっているということは、体の中でも様々な機能が低下しているということになります。
すなわち、ケイ素不足は病気の発症を高めてしまうと考えられるのです。
ケイ素の効果・効能
これまで日本ではあまり注目されていなかったケイ素が、いかに私達が健康に生きるためには必要な成分かご理解頂けたでしょうか。
ここでは、よりケイ素の重要性を知って頂くために、ケイ素の効果や効能をご紹介したいと思います。
美肌を保つ
皮膚を構成する要素の一つであるコラーゲンやヒアルロン酸は、長らく美肌の元として多くの女性が積極的に摂取してきた成分です。
しかし、コラーゲンやヒアルロン酸を摂っても、肌の調子が思うようにはよくならないと悩む方が多かったのも事実です。
これには、ケイ素の量が不足していることが原因として考えられています。
つまり、コラーゲンやヒアルロン酸だけを摂っても、それらを結び付けて組織自体を強化するケイ素が足りていないと、肌の保水性や弾力性を上げることができないというわけです。
骨を丈夫にする
イギリスとアメリカの共同研究である「フラミンガム研究」によると、ケイ素の摂取量と骨密度には密接な関わりがあり、しかもそれはこれまで骨の生成に最も必要と言われていたカルシウムよりも大きく影響すると結論付けています。
また、骨格組織のうちの約30%がコラーゲンと言われており、丈夫な骨を形成するにはコラーゲン同士の結び付きが強くあることも重要ということがわかっています。
髪や爪を健康にする
ケイ素には、髪や爪の主な成分であるケラチンの生成を促す働きがあるため、ケラチン不足による髪のパサつきやごわつきを抑えたり、綺麗で丈夫な爪を作ります。
血圧を下げる
高血圧になる原因は様々にありますが、特に注意が必要なのが生活習慣の乱れによるものです。
慢性的な運動不足や栄養の偏った食生活を長く続けていると、血液の濃度が濃くなりドロドロになって詰まりやすくなってしまいます。
このような状態になると、各組織に酸素や栄養が十分に届けられなくなることから、心臓は圧力を高めて何とか血液を流そうとします。
このため、血圧が高くなってしまうのです。
ケイ素は、血管内に付着したコレステロールを排出し、血液をサラサラにする作用があるため、血圧を下げる効果が期待できます。
デトックス作用
大気汚染や食品添加物など、私達は知らないうちに体にとって有害な物質を摂取してしまっていますが、ケイ素はこのような有害物質を吸着し体外へ排出する働きを持っています。
疲労回復効果
ケイ素の血行促進効果やデトックス作用は、老廃物の排出をスムーズにし、新陳代謝を活発にします。
アレルギー緩和・改善効果
ケイ素は、アレルギー発症の原因であるアレルゲンや、免疫力を低下させる活性酸素を排除することで、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を緩和・改善する効果があると言われています。
ケイ素の摂取に関する注意事項など
ケイ素は食品添加物としても使用されていますが、これには厚生労働省より安全性の高さを認められたもののみに使用が許可されているため、基本的に摂取に関しては特に問題がないと言えるでしょう。
ただし、ケイ素に限らずミネラルの多くは、過剰摂取によって胃腸機能に弊害をきたす可能性があります。
下痢や腹痛などの症状が現れる場合もあるため、体調に不安のある方はサプリメントなどケイ素の含有量が多いものの摂取を控えた方がよいでしょう。
妊婦や授乳中の場合も、サプリメントなどを摂取する場合は、必ず掛かりつけの医師に相談するようにして下さい。
なお、乳児は胃腸の機能が未発達なことから、ミネラルの摂取には気を付けるべきです。
ミルクを作る時、硬水よりも軟水がよいと言われているのは、軟水はミネラルの含有量が少ないためです。
ケイ素を摂取できる食品など
ケイ素が多く含まれる食品には、以下のものがあります。
なお、食品名の横に記載されている数値は、100gあたりに含まれるケイ素の量(単位mg)です。
穀類
- きび 500
- 大麦 233
- 小麦 160
- とうもろこし 20
- 玄米 5
- フランスパン 1.5
- 精白米 0.5
野菜類
- じゃがいも 200
- アスパラガス 18
- ひまわり 15
- いちご 6
- かんぴょう 3
- トウガラシ(乾燥) 2
- にんにく 0.5
- トマト 0.01
魚介・海藻類
- あお海苔 62
- ひじき 10
- あさり佃煮 10
- 乾燥わかめ 7
- 昆布 3
- あさり 2
飲み物
- 番茶 10
- ほうじ茶 7
- ウーロン茶 6
- ココア 3
- 麦茶 2.5
- コーヒー 0.5
果物類
- 干しぶどう 2
- メロン 1.1
- バナナ 0.06
乳製品
- バター 1.6
- 牛乳 0.3
肉類
- 鶏肉 0.5
- 豚肉 0.5
- 牛肉 0.5
この他にも、比較的ケイ素を多く含む食品として、納豆や味噌、豆腐といった大豆製品があります。
なお、日本国内で販売されているミネラルウォーターには、元々1ℓあたり10mg程度のケイ素(シリカ)が含まれていますが、最近はケイ素をより多く含むケイ素水も販売されています。
ケイ素水には、1ℓあたり90mg以上のケイ素が含まれています。
サプリメントからの摂取
ケイ素は食品に多く含まれる成分ですが、体内で吸収されにくいため、必要なケイ素を摂取するためにはたくさん食べる必要があります。
しかし、年齢を重ねると共に食事の量が減っていくことから、食事だけで摂取量をまかなうのはかなり大変です。
そこでお勧めなのが、サプリメントです。
サプリメントなら、あらかじめ高濃度に配合されたケイ素を摂ることができるため、手軽ではないでしょうか。
サプリメントを摂取した人の口コミ
- 爪が割れたり、抜け毛が気になって購入して飲み始めたのですが、明らかに効果を感じています。
- 爪が弱く、すぐに二枚爪になってしまうのが改善されました。母にも薦めたところ、白髪が目立たなくなってきたようです。
- 髪や爪が健康になるとのことで購入したのですが、外国ではお腹の薬として飲んでいる国もあるとのことを知り、以後はお腹の調子が悪い時にも飲むようにしています。