酵素でダイエットは危険!?酵素の正しい知識とおすすめの酵素ジュレをご紹介します。

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酵素でダイエットができると思われがちですが、実際に酵素にはそのような効果があるのでしょうか。様々な情報が飛び交っていますので、酵素について少しまとめて意見をしてみることにしました。また、その中でおすすめの酵素がありますので、ご紹介したいと思います。

酵素ダイエットには根拠がない!?

酵素ダイエット

酵素ドリンクや酵素サプリでダイエットをしている人、これから始めようと考えている人。

本当にダイエット効果があるのか、今一度考えてみるのもいいと思います。

少し前に話題となった酵素ダイエットですが、最近ではその効果を疑問視する人が増えているのです。

あとで詳しく説明していきますが、基本的には酵素を摂取しても、その酵素がそのまま体内で働くわけではありません。

酵素の摂取しても分解されてしまう

  • 酵素の摂取
     ↓
  • 体内でアミノ酸に分解される
     ↓
  • 分解後に体内でどのように働くのかはわからない。

したがって・・・

  • 酵素を摂取すると体内の酵素が増える
  • 酵素が増えることで代謝がアップする
  • 代謝がアップすると太らない

といったことについては、科学的根拠はないようです。

置き換えダイエットやファスティングの効果は?

よく酵素を使った置き換えダイエットや、ファスティングなどということが言われますが、食事を1食置き換えたり、少しの間断食すれば、体重が落ちるのは当然といえます。

食事の代わりに酵素ドリンクなどを飲むことで栄養などを摂取するということなのですが、五本木クリニックの先生が以下のようなことを言っています。

そもそも酵素ドリンクや玄米などで十分な栄養が取れるはずもなく、長期間続けた人の体は栄養失調状態になります。その結果、きちんとした食事でも栄養が十分に吸収されずリバウンドしてしまう。排便も酵素ではなく食事のボリュームに対し、水分が多いことで引き起こした下痢の場合がほとんど。当然、体にも悪影響があります。
出典:日刊SPA!2016.8.20

置き換えダイエットやファスティングは長期間続けるというものではないと思いますが、しっかりとした知識をもっていないと、健康を損ねる危険がありますので、当サイトとしては軽々オススメはできません。

では、酵素を摂取することに意味はあるのでしょうか?

まずは酵素についてポイントを説明します。

そもそも酵素とは何?

酵素とは

私たちの体には、たんぱく質・脂質・糖質の三大栄養素や、三大栄養素にビタミンとミネラルを加えた五大栄養素が欠かせないことはよく知られていると思います。

実はこれらの栄養素は、ただ摂取するだけでは意味がないことをご存知でしょうか。

私達が生命を維持するには、栄養素を体内でエネルギーに換えることが必要です。

その重要な役割を担っているのが「酵素」なのです。

酵素にはその働きから大きく2種類に分けられます。

酵素の2つのはたらき

  • 消化酵素・・・食べ物を消化をする
  • 代謝酵素・・・生命活動に必要なエネルギーを作る

「消化酵素」は食べ物を分解する

唾液や胃液のように、食べ物を分解して体内に吸収させる働きをしているのが、消化酵素になります。

消化酵素があることで、食べ物は分解され、栄養分として体内に吸収されていきます。

「代謝酵素」で生命を維持する

代謝酵素は、分解された食べ物を生命の維持に必要な物質へと変換していきます。

代謝酵素には多くの種類が存在しますが、与えられた役割が決まっていて、それぞれがある特定のものを代謝(体内で化学反応により他の必要物質へと変換する)していきます。

体内で作られる酵素と食べ物から摂取する酵素

体内で働く酵素は体内で作られます。

そして、食べ物にも多くの酵素が含まれていますので、体の外からも酵素を摂取することができます。

酵素を摂取しても酵素を補えない!

酵素を補えない?

食べ物から摂取した酵素ですが、これについては次のようなことがよく言われています。

  • 酵素は一生で作られる量が決まっている。
  • 年齢とともに酵素が減少するため、食物で酵素を補う必要がある。
  • 酵素を摂取することで、代謝酵素が増え基礎代謝が上がるためダイエット効果がある。

もっと、簡単にいうと、

酵素は作られる量が決まっていて、年齢とともに減少する。

食べものなどで酵素を摂取して補う必要がある。

または、

酵素は消化酵素と代謝酵素があり、代謝酵素が減少することで基礎代謝が減る。

食べ物から酵素を補えば基礎代謝が上がるので痩せる。

ということがよく言われます。

酵素は作られる量が決まっているのでしょうか

酵素には代謝の役割がありエネルギーを作っていますので、生命の維持には欠かせないものです。

仮に、一生で酵素の作られる量が決まっているのであれば、それが寿命ということになってしまうのでしょうか。

この場合、摂取することで寿命が伸びることになってしまいます。

こういった説もあるのですが科学的根拠はなく、明確に言い切れるものではないのです。

酵素を摂取しても体内の酵素を直接補うことはできない

前述のとおり、酵素を摂取しても消化して分解されるため、摂取した酵素がそのまま酵素として働くわけではないのです。

よくコラーゲンを摂取すると肌がキレイになるといいますが、コラーゲンも摂取後に分解されるためコラーゲンのまま体内で作用するわけではありません。

極端な話をすると、酵素やたんぱく質が摂取したまま働いてくれるという理屈は、髪の毛を食べると髪の毛が生えてくると言っているようなものです。

酵素もたんぱく質も、一度は消化・分解されるため、その後に何に生成されるのかは分からないのです。

したがって、酵素を摂ることが体内の酵素を補うことに直接つながる訳ではないのです。

酵素を摂取することで代謝がアップするのか?

このように、食物から摂取した酵素は一度分解されてしまいますので、代謝酵素として働くわけではありません。

したがって、代謝のアップに直接つながるということはないようです。

それでも酵素が必要な理由とは・・

酵素は必要

そうはいっても、生で食べ物を摂取することは必要です。酵素だけでなくビタミンやミネラルなど多くの栄養分を摂取できるからです。

酵素はそれだけを食べ物から摂取することはできませんから、酵素を摂取しようと思えば他の栄養素も一緒に摂取することになります。

こういう観点からは酵素は健康維持には欠かせないものだと思います。

事前消化の作用も期待できる

酵素には消化酵素があるとお伝えしましたが、酵素を持っている食べ物は消化を助けてくれる作用もあります。

消化酵素を持っているものを食べることが、胃の消化を助けてくれるのです。

これは事前消化といって胃で消化される前に口や胃に入ったところで、胃で消化を始める前に少し消化を進めておいてくれるのです。

また、胃などにある消化酵素は膵臓で作られますが、消化しにくいものを食べると多くの消化酵素を必要とするため、脾臓に負担がかかってしまいます。

膵臓はインスリンを作るなど、他にも多くの働きがあるため、消化酵素を作る量が少なくなれば、そういった他の働きを十分に行うことができます。

このように、胃や膵臓の働きを軽減してくれる効果が期待できるのです。

酵素の摂取に関することについて

  • 酵素は摂取してもそのまま体内で作用しない。
  • 消化酵素は事前消化によって胃や膵臓などを助けてくれる。

酵素を摂取する上での注意点

熱に弱い酵素

酵素は比較的熱に弱いと言われれいます。

多くの酵素があるため、一律に最適な温度や、酵素が失活してしまう温度があるわけではありませんが、概ね次のようになります。

  • 最適温度・・・35度から40度程度
  • 失活温度・・・60度程度

つまり、高い温度で調理すると酵素として働かなくなってしまうのです。

一般的に42~48度ほどの温度で加熱をすると、成分が破壊されることから、酵素を含む食物は生の状態で摂るのがよいと言われています。

副作用などはありませんが、アレルギーがある人は注意

酵素は医薬品などではなく、私達の体内や食物を始め自然界に約25,000種類ほど存在しているものです。

したがって、酵素を含む食べ物を摂取することで副作用が起こるということはないと考えられています。

ただし、サプリメントなどを摂取したことで体調に変化が現れた場合には、服用を中止するか医師に相談することが必要です。

サプリメントの取り始めの時期に「好転反応」といった言い方をする場合がありますが、体に変調がある場合は基本的には摂取を中止すべきでしょう。

よく言われる体調の変化には以下のようなものがありますので、注意してください。

  • 軟便、もしくは下痢
  • 湿疹や発疹
  • 頭痛
  • 眠気やだるさ

酵素を含む食べ物

酵素を含む食べ物

食物酵素は、生の野菜や果物、それに発酵食品に多く含まれていることがわかっていますが、その中でも特に酵素の量が多いと言われているものをご紹介します。

酵素を多く含む野菜

アボカド、レタス、キャベツ、ニンジン、大根、セロリ、ほうれん草など

酵素を多く含む果物

バナナ、リンゴ、キウイ、オレンジ、マンゴー、パパイヤ、パイナップル、柿など

酵素を多く含む発酵食品

ヨーグルト、納豆、味噌など

その他の食べ物

この他にも、酵素を多く含んだ食品には、酵素玄米やはちみつなどがあります。

酵素の摂取方法

酵素を多く含む食べ物は、そのまま単品で食べてもよいですが、酵素玄米と納豆、ヨーグルトとはちみつなど組み合わせて摂取するのも良いです。

また酵素は、加熱調理によって破壊されやすいため、そのままで食べるのがよいでしょう。

野菜や果物はスムージーにすると簡単に酵素を摂ることができます。

ミキサーで撹拌する時に発生する熱では酵素は壊れないといわれますが、できればスロージューサーを使った方がいいでしょう。

また、酵素を手軽に摂取したいなら、生の酵素を使ったサプリメントなどがおすすめです。

なお、酵素は食品から摂取するだけではなく、酵素風呂や酵素洗顔などの美容・健康法に利用されています。

サプリメントを選ぶ際の注意点

当サイトでは、酵素のサプリメントを選ぶ際には、次の点に留意しています。

酵素サプリを選ぶ基準

  1. 加熱処理をしていないこと
  2. 多くの食物を使用していて酵素以外のビタミンやミネラルなどの栄養素も摂れること
  3. ドリンクタイプやカプセルタイプでないこと

加熱処理をしていないというのは、酵素のサプリを摂るのであれば基本だと思います。せっかく酵素をとるのに活きていなかったらあまり意味がないですよね。

ただし、酵素だけではなく、多くの食物が配合されていることで他の栄養素も同時に摂取できると嬉しいですよね。

さらには、ドリンクタイプだと原則として食品衛生法により65度以上の加熱殺菌が必要になるので、生酵素の配合が実質的に難しい。

また、カプセルタイプの酵素でもやはり加熱処理する可能性が高くなります。

それにドリンクタイプやカプセルタイプだと、他の食品と一緒にまぜて摂取するのが難しいので、そういう点でも省いています。

こうすると、多くの酵素のサプリメントがふるい落とされていきます。

こうして結果として残ったのがジュレタイプの酵素になりました。

ジュレタイプの酵素というのはあまり見かけないのですが、一つだけご紹介しておきます。

炭水化物を分解できる「80種類のめぐみジュレ」

ジュレタイプの酵素はそんなにたくさん種類はないのですが、その中でもっとも気に入っているのが、80種類のめぐみジュレです。

原料生産から商品開発、流通、レストランなど食に関することを、自社で手がけているビオクラ食養本社が作っています。

80種類の野草、野菜、フルーツ、改装をブレンドして、発酵・乾燥させているのですが、熱を加えずにこれらの作業を行っているため、とても時間がかかっているのです。

そのことで、活きた酵素がしっかりと含まれているのです。

ビオクラのHPには以下のような記載があります。

「炭水化物」を分解する酵素が活きていて、きちんと働いていることが確認できます。

そして、固まった状態の片栗粉が「80種類のめぐみジュレ」を加えることで液状になるといいます。

出典:ビオクラ食養本社

1回使い切りでパックされたジュレなので、便利に使えて、食べ物に混ぜたりジュースに混ぜたりすることができます。

固形のサプリメントではできないことですので、摂取するのがとても簡単です。

しかも、そのまま食べてもかなりおいしいのです。

味はイチジクの風味で、程よい甘みがあります。

炭水化物を分解する活きた酵素が入っていて、しかも、豊富な原料から多くの栄養素が摂取できるので、とてもオススメです。

酵素の働き

ここまで説明してきたとおり、酵素には消化酵素と代謝酵素があり、それぞれ体内で重要な役割を担っています。

最後に具体的な酵素の働きをご紹介します。

肌の新陳代謝を活発にする

酵素には、新陳代謝を活発にする働きがあり、肌の調子を整えてくれます。

美肌をしっかりとサポートしてくれるのです。

便秘のサポート

腸内で働くことによって、消化や排泄を助けてくれるため、便通を良くしてくれます。

精神安定、免疫力向上の効果

酵素には自律神経の乱れを整える効果があり、精神の安定や免疫力の向上に良いと言われています。

その他の効果

近年は、酵素を健康や美容のために摂取するだけではなく、環境の保全にも応用され始めており、株式会社キュームが製造している宇山酵素(UE酵素)は、消臭剤や石鹸、土壌・水質活性剤などに利用されています。

まとめ

酵素についてはいろいろな情報がネットやテレビでも出回っています。

何が本当で、どういった効果があるのか。それを見極めるのはとても難しいと思います。

酵素をサプリメントなどで摂取する場合は、生の酵素とともにいろいろな栄養を摂取できるものを選び、健康の維持を目的として継続していくことが大切だと思います。