マカは不妊や更年期障害、美肌にも!その効果や副作用を説明します。

PR

マカは滋養強壮に良いとして、特に男性の精力強化に使われている成分です。栄養価が高く、寒さが厳しい高山地帯の人々に昔から活用されてきました。近年では、更年期障害や不妊の体質改善のためにも使われるようになり、男女共にマカを摂取する人が増えています。そんなマカの成分や効果などを紹介します。

マカとは

マカは多年草のアブラナ科の植物です。カブラのような円形の形をしており、食べるのは根っこの部分になります。

色は黄色の物が多いですが、黒色のマカはよりいっそう栄養価が高くなります。

馬も元気になる

約3000年も前から、マカは健康のため、薬の代わりとして人々に服用されていました。弱っていた馬までもが、マカを食べたことにより元気に回復したという伝説も残っています。

過酷な環境に生息している

マカが生息しているのは、南米の高山地帯の寒さが厳しい場所で、日中の寒暖差が30℃になるような過酷な自然に耐えながら生息しています。

一度種をまくと、その土地の養分をすべて吸い取ってしまうため、育てるのも収穫するのも大変手間のかかる植物です。それだけ貴重な食材と言えるのです。

摂取方法

南米の現地では根の部分を焼いたり蒸したりして食用にしていましたが、現代ではサプリメントの摂取が一般的です。

サプリメントには、粒、カプセル、パウダータイプのものがあります。

パウダータイプは、コーヒーや牛乳に混ぜたり、ヨーグルトに入れて食べることができますので、胃に優しい上に味や匂いも気にならないでしょう。

また、粒やカプセルタイプは、摂取する目的に合わせて他の栄養素をプラスしたものが多いです。

男性の精力向上には亜鉛をプラスしたり、女性の妊活には葉酸やビタミン、ポリフェノールなどをプラスしたサプリメントがあります。




マカの成分とその効果

マカの成分は植物エストロゲンとも呼ばれ、女性ホルモンのエストロゲンと同様の効果を得ることができます。

これは、大豆に含まれる大豆イソフラボンなどと同じです。人間のエストロゲンに似た成分ですので、身体にも馴染みやすいといわれています。

マカに含まれる主な成分は、アルギニン、リジンなどのアミノ酸、ベンジルグルコシノレート、そしてミネラルやビタミン類です。

マカの主な成分や効果

中でも、アルギニン、リジン、ベンジルグルコシノレートが代表的な成分となります。

  • 成長ホルモンに働きかけるアルギニン
  • 性ホルモンに働きかけるリジン
  • 体を守るベンジルグルコシノレート

これらについて、以下に詳しく説明していきます。

成長ホルモンに働きかけるアルギニン

アルギニンとは、体内で作ることができるアミノ酸の一種ですが、体内で十分な量が蓄えられているわけではなく、食事から補給する必要があります。

体内でまったく作られないわけではないので、必須アミノ酸ではありませんが、準必須アミノ酸と呼ばれることもある成分です。

アルギニンには、成長ホルモン抑制ホルモンを抑える働きがあります。その結果、成長ホルモンの分泌が多くなることで、以下の効果を発揮します。

精力を向上させる

アルギニンのよく知られている効果は、精力向上です。男性の勃起障害の治療に、アルギニンが有効とされています。

免疫力を高める

免疫力を高めてウイルスに感染しにくい身体を作ります。

血行を促進する

血行促進して代謝の良い体質に導く働きがあります。

女性ホルモンに働きかけるリジン

リジン、またはリシンと呼ばれます。必須アミノ酸の一つで、体内で生成することができないため、食事から摂取する必要があります。豆や肉などの動物性たんぱく質に多く含まれます。

肝臓の機能に影響を及ぼし、女性ホルモンであるエストロゲンの調整をする効果があると言われています。具体的には、以下のような効果を発揮します。

疲労を回復させる

リジンが肝臓の機能を高めます。アルコールやアンモニアなどの毒素を無毒化し、老廃物を処理することで、疲労を回復させます。アルコールの分解機能が高まるので、二日酔いの予防にもなります。

女性ホルモンの乱れを整える

ストレスや疲れなどで女性ホルモンのバランスが乱れることがあります。肝臓にはホルモンの調整機能もあり、リジンがその機能に働きかけることで、女性ホルモンの乱れを整えてくれます。

ヘルペスを予防する

リジンは、細菌やウイルスなどの感染症を防ぐ効果があります。特に、唇などにできるヘルペスに対し、ウイルスを予防・改善する効果があります。

体を守るベンジルグルコシノレート

ベンジルグルコシノレートとは、マカを含む、アブラナ目に多く含まれる辛み成分のことで、ファイトケミカル(自然由来の野菜や果物などが持つ栄養素)の一種です。

ベンジルグルコシノレート自体には辛みはありませんが、マカ自身の持つ酵素の働きにより、イソチオシアネートに変化すると独特の辛みが発生します。この成分に、抗癌作用があるともいわれています。

その他にも抗酸化作用や免疫力の向上など、体を守ってくれる効果があるといわれています。

抗癌作用について

ベンジルグルコシノレートは、複数の動物実験で、発がん物質の解毒を促進する作用があることが報告されています。ヒトに対しても同様の効果が期待されます。

性ホルモンのバランスを整える

女性ホルモンも男性ホルモンも加齢やストレスによりバランスを崩しやすいのですが、ベンジルグルコシノレートは、そのバランスを整える効果があるといわれています。

アレルギーを抑える

ベンジルグルコシノレートが、アレルギーの症状を引き起こすヒスタミンの過剰分泌を抑制すると言われています。花粉症などのアレルギーに効果があります。

マカが不妊にもたらす効果

昔から、不妊にはマカがいいと言われてきましたが、残念ながら医学的根拠はありません。

しかし、マカに含まれるアルギニンなどのアミノ酸、ビタミン、ミネラルは、私たちのホルモンバランスや心身の健康に影響を与え、それが妊活に良い影響を与えることが期待できます。

マカが不妊にいいと言われる理由

  • 男性の精力向上に役に立つ
  • 女性ホルモンの乱れを整え、定期的な排卵を促してくれる
  • 血行がよくなり、疲労回復・体力づくりに効果がある
  • ホルモンの乱れを整えて精神面を安定させてくれる

不妊の原因もさまざまですが、決定的な原因がこれといって無い方は、一度試してみてはいかがでしょうか。

即効性のあるものではないので、自分の体調と相談しながら、気長に摂取していくものと考えるのがよいでしょう。

ただし、ホルモンに影響を与える食品ですので、不妊で病院に通っている方は、医師に相談してから摂取するようにしてください。

更年期障害にも効果あり

更年期障害は加齢やストレスにより、女性・男性ともに性ホルモンが不足することで発生します。

頭痛、ほてり、発汗、疲労感、イライラ、うつ、骨粗鬆症、皮膚のトラブルなどの症状があり、女性では月経異常や腹痛、男性では性欲低下などがあげられます。

更年期障害に対するマカの効果

  • 性ホルモンのバランスを整え、頭痛、腹痛、月経異常、性欲低下などの症状を軽減する
  • 血行がよくなることで、血圧を抑え、発汗、ほてりを防ぐ
  • 血行や肝臓の働きがよくなり、疲労感・倦怠感を緩和する
  • ビタミン・ミネラルがストレスに強いからだを作り、イライラやうつ症状を防ぐ
  • 性ホルモンが増えることから、骨粗鬆症を予防する
  • 成長ホルモンが増えることから、乾燥・しみ・しわなどの皮膚のトラブルを改善する

ただし、更年期障害でお悩みの人は、まずは医師に相談してから摂取するようにしましょう。



美しい肌を作る

肌荒れの原因として、不規則な生活や加齢によるホルモンバランスの崩れ、ストレスや喫煙による血行不良、栄養の偏りなどがあげられます。

マカにはこれらの原因を補う効果があります。

マカの美肌効果!

  • 成長ホルモンの分泌を活性化することで、肌のターンオーバーが促進される
  • 血行を促進することで、肌に栄養を届け、老廃物を回収し、美肌を保つ
  • 女性ホルモンのバランスを整え、コラーゲンの生成を促し、美肌を作る
  • ビタミン・ミネラルで栄養を補い、肌にハリ・ツヤを与える

近年では、美容のためにマカを摂取している女性も多くいます。生活習慣を見直し、ストレスを取り除ければよいのですが、なかなか簡単にできることではありません。

マカを摂取することで、肌荒れを防ぎ、美肌サポートができるのはうれしいですね。

自分の体調と相談しながら摂取量を調節して、上手にマカの効果を取り入れていきましょう。

摂取時の注意点・副作用

このように栄養価も高く、不妊や更年期障害などにも効果があるとされるマカですが、摂取する上での注意点もあるので確認しておきましょう。

アブラナ科の食物アレルギーがある人

アブラナ科の食品にはブロッコリーやカリフラワー・キャベツなどがあげられますが、これらでアレルギーを起こしてしまう人はマカでもアレルギー症状が出る可能性があるので気を付けなければいけません。

アレルギーの症状としては、蕁麻疹などの発疹や吐き気、咳、胃痛などがあげられます。特に生でマカを摂取することは、アレルギー症状が現れるリスクが高まるので控えたほうが良いでしょう。

下痢や吐き気

マカはたくさん飲めば飲むほど効果が高くなるというわけではありません。どのサプリメントでも言えることですが、きちんと決められた量を守って摂取することが大切です。

マカも同じで、飲み過ぎると下痢や吐き気といった症状が現れることがあります。さらに女性は、下痢になりやすくなる人もいるでしょう。

マカは女性ホルモンを調整してくれますが、その際に子宮の収縮を防ぐために黄体ホルモンの働きが抑えられます。

そうすると便の水分量が増すので、下痢になりやすくなります。

少量の不正出血

女性ホルモンの調整に関わる副作用としては、生理ではないのに少量の不正出血が見られることもあります。

これはマカがホルモンの状態を正常化する際に、乱れた排卵日を整えるために排卵周期がずれてくることが原因です。

排卵日の調整段階で、予想外の日に出血してしまうというわけです。

少量の出血であれば問題ありませんが、不正出血はほかの病気が原因の可能性もありますので、あまり続くようであれば病院で検査してもらうほうが安心です。

ニキビができやすくなる

男女共に、ニキビが出やすくなることも考えられます。

マカに含まれるアルギニンには、肌を綺麗にしてくれる働きもありますが、男性ホルモンの分泌が高まるとニキビができることもあります。

ニキビが出た場合は、マカの摂取量を少なくするなど調節すると良いでしょう。

妊婦中の人

不妊のときにマカを飲んでいて無事に赤ちゃんを授かった人は、マカのパワーを感じてそのまま飲み続ける人もいます。

おなかに赤ちゃんがいないときはホルモン状態を整えてくれるのでプラスに作用しますが、妊娠するとホルモンバランスも通常とは違ってきます。

妊娠時の栄養補給や体力作りにマカを取り入れたい場合は、医師に相談してから服用するようにしましょう。

このように副作用も認められるマカですが、適切な量を守って医師とも相談しながら服用すれば安心です。

摂取タイミング

薬ではないので決まった摂取タイミングがあるわけではありません。基本的には自分の体調や体質、生活に合わせて摂取するといいでしょう。

ただ、良く言われているのは、食事の前に摂取することで、食べた物と一緒に体内に吸収されて消化されるので、よりいっそうマカの栄養成分を取り入れることができるということです。

とはいえ、胃腸が弱い人は食前に飲むと胃に刺激を与えてしまうこともありますすので、胃腸に自信がないのであれば空腹時よりも食後のほうがいいでしょう。

男性の精力向上には、性行為を行う1時間~2時間前に服用すると効果的ともいわれています。

まとめ

マカの効果を得るために大切なことは、飲み続けることです。継続して服用することで、だんだんと体質も改善されていきます。

とはいえ、体質的に合わない方もいるかもしれません。摂取量や体調をみながら、上手に摂取し、マカで心身ともに健康でパワフルな体を手にいれましょう。