酒粕・甘酒の驚くべき栄養素や効果、レシピなどを解説!

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酒粕には多くの栄養素があり、美肌やダイエット効果だけでなく、生活習慣病やガンにも効果があると言われています。また甘酒も酒粕から自分で簡単に作ることができ、美容や健康にとてもいい効果があります。酒粕、甘酒で美しくなりましょう!

酒粕とは

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酒粕は、日本酒を製造する工程で作られる〝もろみ〟を圧縮した後に白く残る固形物のことを言い、水分の抜けた豆腐、もしくはカッテージチーズのような見た目をしています。

ちなみに、この工程で液体として抽出されたものがお酒になります。

〝粕(かす)〟という字が使われていることから、栄養は殆ど含まれていないものと誤解されている方も多いようですが、酒粕には実に多くの栄養が含まれています。

酒粕に含まれる主な栄養素は次のものになります。

  • たんぱく質
  • ビタミンB群(ビタミンB1やB2、B6など)
  • ナイアシン
  • パンテトン酸
  • 食物繊維
  • 葉酸
  • アミノ酸
  • βグルカン
  • ペプチド
  • カルシウムや亜鉛などのミネラルなど

実に多くの栄養素が含まれています。

また、アミノ酸の中でも、体内で合成できないため食べ物から摂取する必要のある必須アミノ酸。

酒粕には、この必須アミノ酸の9種類全てが含まれています。

さらに、近年では、タンパク質ながら食物繊維のような性質を持った〝レジスタントプロテイン〟の存在も明らかとなり、稀な成分として注目されています。

また、酒粕は形状や発酵度合いによって、主に4つの種類に分けられます。

  • 板粕 もろみを絞って形を切り揃えたもの
  • バラ粕 板粕のように形になって剥がれず、ボロボロと割れた状態のもの
  • 練り粕 板粕やバラ粕を練ってペースト状にし、数か月寝かせたもの
  • 踏み込み粕 板粕やバラ粕をタンクに入れて詰め入れて熟成させたもの

一般的に、酒粕としてスーパーなどで売られているのは、板粕やバラ粕になります。

一方の練り粕や踏み込み粕は、なら漬けやかす漬けといった漬物の材料や、魚の粕漬け用に使用されることが多いようです。

なお、酒粕は各酒蔵によって仕込むもろみの量などが違うことから、日本に出回るお酒の数だけ酒粕の数があると言っても過言ではありません。

そのため、酒粕を使った料理を作っても、原料の違いによって味が異なるので、自分好みの酒粕を見つける楽しみがあるのも嬉しいところです。



粕が注目されている理由・原因

近年、酒粕が大変注目されています。

これまでも、様々な食品が健康や美容によいと言われて紹介されていますが、酒粕に対する世間の関心の高さは、他とは少し違うようです。

では、酒粕が注目されている理由とは一体どのようなものが考えられるのでしょうか。

発酵食品であること

数年前から続く世界的な和食ブームによって、欧米食が主流となりつつあった日本国内においても、日本古来の食品に対する注目度が再び高くなっています。

特に、醤油や味噌、酢などの調味料を始めとする発酵食品は、その高い健康効果が改めて見直されています。

このような流れから、発酵食品である酒粕にも自然と関心が集まるようになったのではないかと言われています。

レジスタントプロテインが含まれること

レジスタントプロテインは、たんぱく質でありながら食物繊維のような作用を持つ成分です。

1997年に広島大学の研究グループが世界で初めて論文に概要を発表したことで、一躍その知名度が上がりました。

酒粕の他には、そば、絹たんぱく、大豆・凍り豆腐にも含まれていることがわかっており、今後さらに研究が進められることで、様々な健康効果が期待できると考えられています。

同世代から支持される女性が摂っているから

30代を過ぎると肌の老化が一気に加速すると言われていますが、そのような中でも年齢を感じさせない美しさに注目が集まっている女優さんがいます。

永作博美さんと井川遥さんです。

共にアラフォーで、2人のお子さんを持つお母さんでありながら、透き通った瑞々しい肌をしており、同世代の女性から大変人気ありますが、偶然にもお2人とも普段から美容や健康のために甘酒を飲んでいることを公言しています。

ちなみに、永作さんは毎朝無調整豆乳と甘酒を1:1の割合で混ぜて飲んでいるそうです。

一方の井川さんの場合は、朝に甘酒を飲むだけではなく、お風呂に酒粕を入れた入浴法を行っているそうです。

酒粕の効果・効能

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酒粕が「体によい」「美容効果が高い」と言われていることは知っていても、具体的にどのような効果や効能があるのか、以外と知らない方も多いのではないかと思います。

そこでここでは、酒粕の効果・効能をご紹介したいと思います。

美白効果

酒粕には〝トリアシルグリセロール〟というメラニン色素を抑制する働きがある成分が含まれています。

これにより、肌のシミやくすみを予防・改善する効果があると考えられています。

美肌効果

酒粕には、肌のターンオーバーを活性させるビタミンB群を始め、肌の元となるたんぱく質やたんぱく質を作るアミノ酸が含まれています。

また、保湿や血行促進作用もあるため、肌の調子を整え、美肌を保つと言われています。

便秘解消効果

酒粕には、腸内環境を整え便秘を解消するためには欠かすことのできない食物繊維が多く含まれています。

お酒の原料となるお米に比べて、酒粕には約10倍もの食物繊維が含まれていると言われています。

ダイエット効果

酒粕には、ダイエット効果の高い食物繊維やビタミンB群が含まれています。

消化に時間の掛かる食物繊維は、お腹に溜まりやすいため、空腹を感じにくいと言われています。

また、ビタミンB群には、脂肪の代謝を高める働きがあります。

生活習慣病の予防や改善効果

酒粕には、膵臓から分泌されるインスリンに似た働きを持つ成分が含まれることから、インスリンの分泌が低下する糖尿病の予防や改善に効果があると言われています。

また、酒粕には「天然の降下剤」と言われるぺプチドが含まれていることから、高血圧の予防や改善作用があると考えられています。

ガン予防効果

私達の体内には、ガン細胞の増殖を阻止するナチュラルキラー細胞が存在していますが、酒粕にはナチュラルキラー細胞を活性させる成分が含まれていることから、ガン予防に対する効果が期待されています。

夏バテ防止

酒粕から作る甘酒は、寒い冬に飲むイメージを持っている方が多いと思いますが、実は江戸時代には気温の高い夏に飲むことで、暑気払いをしていたとされています。

栄養価が高く、体の老廃物を排出する働きのある甘酒は、疲労回復にはもってこいの食品というわけです。

コレステロールを下げる

酒粕には、消化されにくいたんぱく質であるレジスタントプロテインが含まれており、胃で消化・吸収されることなく小腸へ届き、食事で摂取した脂質や油をキャッチして、そのまま体の外へ便として排出します。

レジスタントプロテインによるコレステロールの低下は、NHKの健康番組「ためしてガッテン」でも取り上げられ、実際の実験でも12人中11人にコレステロールの低下が認められました。

また、大手酒造メーカーのラットによる実験でも、酒粕は総コレステロール値の上昇を防ぐだけではなく、体にとって有益に働く善玉コレステロールを増やす効果があることが明らかにされています。

酒粕の副作用、摂取に関する注意事項など

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酒粕には、日本酒の成分が多く残っており、アルコール度数も8%と高めです。寒さが厳しい時期になると、体の芯からぽかぽか温まる粕汁や甘酒を好んで摂る方が増えてきますが、酒粕が原料のものはアルコールが含まれています。

粕汁を二杯食べた後に車の運転をした方が、酒気帯び運転で検挙された事例もあることから、摂取時には十分注意をして下さい。

また、酒粕は顔のパックや入浴剤などの製品にも利用されています。

これらの製品では、皮膚からアルコールを吸収する恐れがあるため、お酒の弱い方が使用する場合には気を付けるようにしましょう。

なお、市販されている酒粕由来の甘酒は、加熱によってアルコール分を飛ばしており、1%未満となっているためアルコール飲料に区別されていませんが、アルコール分が0ではありません。

そのため、お子さんや妊婦さんなどが摂取すると、体調不良をきたす恐れがあります。

なお、甘酒には酒粕を使用したものと米麹を使用したものの2種類があり、酒粕を原料に作ったものにはアルコールが含まれますが、米麹から作られたものにはアルコールが含まれません。

最近、赤ちゃんの離乳食に活用できるとして、コマーシャルなどで放映されているのは米麹から作られた甘酒となっています。


酒粕のレシピ

酒粕を使ったレシピをご紹介します。

動画サイトにて紹介されているものを中心に掲載しているので、画面を見ながら作ることができます。(動画がないレシピもあります)

甘酒

酒粕を使ったレシピの王道とも言える甘酒は、とても簡単に作ることが出来ます。

粕汁

こちらも酒粕を使った定番のレシピです。

酒粕ペースト

電子レンジでチンするだけで簡単に作れる酒粕のペーストは、お好みで砂糖を加えたら甘酒として飲むこともできます。

この他にも、シチューの隠し味や味噌汁に入れるだけで、いつもよりコクのある料理に変身します。

酒粕チーズケーキ

酒粕は、焼くとチーズケーキのような味になるため、クリームチーズを使わずにチーズケーキを作ることができます。

材料

  • ホットケーキミックス 100g
  • 酒粕(板粕) 100g
  • 牛乳 300cc
  • 砂糖 60g
  • たまご 2個
  • サラダ油 大さじ3
  • レモン汁 大さじ3

作り方

  1. 電子レンジで温めた牛乳に、酒粕をちぎって5分ほど浸し、やわらかくしておきます。
  2. オーブンを180度に温めます。
  3. 型に粉をふるうか、クッキングシートを敷きます。
  4. 材料の全てをミキサーやフードプロセッサーにかけ、生地を型に流し込みます。
  5. オーブンで45~55分焼いて完成。一晩冷蔵庫で冷やすと、より濃厚になり美味しくなります。

酒粕レーズン

ラム酒に漬けこんだラムレーズンが好きだけれど、なかなか自宅で気軽に作ることは出来なさそう・・。

そのように思っている方にお勧めなのが、酒粕レーズンです。

その名の通り、酒粕にレーズンを漬けこんだもので、作り方が簡単な上アレンジしやすいとあって、とても人気となっています。

材料

  • 酒粕 適量
  • レーズン 適量
  • 日本酒 適量

作り方

酒粕に日本酒を混ぜ、やわらかくします。

そこにレーズンを重ならないように押し込みます。

冷蔵庫で保管し、3日から1週間程度経ったら食べごろです。

酒粕レーズンは、そのまますくって食べてもよいですし、スイーツの材料に使ってもよいでしょう。

カレーのトッピングにすると、ルーにコクや深みを与えてくれるので是非お試し下さい。

魚の粕漬け

デパ地下などで買うことが多い魚の粕漬け。

濃厚な味わいが癖になりますが、お値段もそれなりにするので頻繁に買うことができないのが辛いところですよね。

しかし、酒粕を使って粕床を作れば、自宅で簡単に粕漬けを楽しむことができます。

ちなみに、粕漬けを作って残った粕床は、粕汁に使うことができます。

漬けこんだ魚介の味が沁み出て、美味しい一杯になりますよ。

私が毎日続けている摂取方法をご紹介

最後にプレルの編集部の私が1年以上続けている甘酒の摂取方法をご紹介します。

それは、濃縮タイプの甘酒+アーモンドミルクです。

濃縮タイプの甘酒は、甘酒を何かで薄めて摂取できるので、とてもオススメです。この甘酒をアーモンドミルクと「1:1」の割合で混ぜたものを毎朝飲んでいます。

甘酒は砂糖を使用していないもの、アーモンドミルクも砂糖などが入っていないものを使用します。

濃縮の甘酒は十分に甘みが出ていますので、甘みはそれだけで十分です。アーモンドミルクは甘みなどがないと、それだけではとても飲めるものではありませんが、甘酒と混ぜと飲むとかなりおいしくなります。

甘酒の風味とアーモンドがとてもよく合いますし、お腹にもそれなりに溜まりますので、朝食としてこれだけでもいいと思います。私はこのアーモンドミルクと甘酒のカクテルに少しだけフルーツを食べて朝食としています。

とても、健康的でおいしいので参考にしてください。