サーマクールは効果あり?メリットや副作用、値段の相場をご紹介します。
PR
たるみの治療に効果があると言われるサーマクール(サーマクールアイ)です。メスを入れずダウンタイムもないため、手軽に施術を受けらるため人気があります。効果の理由や他の施術と比較したサーマクールのメリット、料金や副作用についてもわかりやすくご説明します。
サーマクールとは
肌の悩みには様々なものがありますが、40代になると急に増えてくるのが〝たるみ〟だと言われています。
美容クリニックなどが行った年代別に肌の悩みのアンケートを行ったところ、20代ではニキビやニキビ跡、毛穴が上位に入り、30代はシミが1位、そして40代では「たるみ」が1位となり、7割近くの人がたるみに悩んでいるという結果が出ています。
ニキビ、毛穴、シミといった悩みも、できれば避けて通りたい肌トラブルと言えますが、いざという時はファンデーションでカバーをし、その場を凌ぐことはできます。
しかし、たるみはそうもいきません。
ところで、たるみはどうして起こるのか、その原因はご存知でしょうか。
たるみの主な原因は?
コラーゲンやエラスチンの量が低下してしまうため
真皮層に含まれるコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンは、肌のハリや弾力を作るために欠かせない成分ですが、加齢と共に量が減っていき、40代になると赤ちゃんの時の約半分程度にまで低下してしまいます。
そのため、肌の弾力が失われ、たるみが生じてしまいます。
筋肉が衰えてしまうため
年齢を重ねると体の筋肉量が減っていきますが、それは顔も同じように起こります。
特に顔の場合は、皮膚のすぐ下に表情筋と呼ばれる筋肉が付いているため、この部分が衰えてしまうと皮膚や脂肪を支えきれなくなり、たるみとなって現れやすくなってしまいます。
皮下脂肪が大きくなってしまうため
若い時は代謝(取り入れた栄養をエネルギーとして使用すること)がよく、脂肪が効率的に燃焼されますが、40代になると大幅にこの機能が衰えると言われています。
すると、代謝されずに蓄積した脂肪がどんどんと大きくなり、やがて重力に逆らえなくなると下方向へ垂れ下がってしまい、それがたるみとなってしまうのです。
長年の生活習慣によるもの
偏った食生活や睡眠不足を繰り返していると、肌に必要な栄養を十分に補うことができなくなり、肌のたるみを引き起こします。
また、紫外線を浴び続けると、真皮層にまでダメージを受けてしまい、コラーゲンやヒアルロン酸などの生成が行われなくなってしまいます。
肌にたるみがあると、実年齢よりも10才以上も老けて見えると言われています。
しかし、たるみの主な原因を見ていただいてわかる通り、たるみをセルフケアだけで改善させることは難しいと言わざるを得ません。
そのため、たるみを改善したい場合は、美容医療を行っているクリニックへ行くことになりますが、「顔にメスを入れるのは怖い」「痛みを伴う治療は受けたくない」という理由で、その一歩をなかなか踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
そのような方にお勧めなのが、サーマクールです。
たるみを治療するサーマクール
サーマクールは、アメリカの医療機器メーカーのThermage社が開発した高周波治療器です。
日本の厚生労働省にあたるFDA(食品医薬品局)の許可を得ており、その安全性が保証された治療法で、現在世界80ヶ国で使用されています。
また、サーマクールは独自の認定制度を設けており、原則としては規定のトレーニングを行い、認定証書が発行された医師のみが施術を行うことができます。
このような徹底的な安全管理も、サーマクールが広く普及した理由の一つと言われています。
日本には2002年に初導入されたため、まだそれほど年数は経過していませんが、メスを使わないリフトアップ方法として、美容に関心の高い女性を中心に支持され、リピーターを増やしている治療法となっています。
サーマクールの効果
サーマクールは、高周波による熱発生を利用した治療器となります。
サーマクールでは、従来のレーザー治療器と比べて長い波長を出すことができるため、肌の深層部にまで到達し、真皮層に存在するコラーゲンや細胞に熱変性を起こすことができます。
熱によってコラーゲンが収縮すると、皮膚が引き締まります。
この仕組みを簡単に説明すると、お肉を焼いた時、焼き始めの生肉の状態よりも火を入れた後の方がお肉がぎゅっと縮んでいますよね?
これは、お肉に含まれるたんぱく質が熱によって収縮するためですが、この作用と同様のことが肌でも起こります。
また、それと同時に真皮細胞が傷付くと、細胞の修正やコラーゲンの生成が行われるため肌のハリやキメが整います。
顔のたるみはもちろん他の部分も引き締める
サーマクールによる治療では、頬のたるみやほうれい線だけではなく、首・口元・額のシワの改善やフェイスラインの引き締めや小顔にも効果があると言われています。
また、たるみが気になるのは顔だけではありません。
ぷるぷると揺れる二の腕やバスト、お腹、太もも、お尻などのたるみを引き締めたいと思うのではないでしょうか。
勿論、そのような部位にもサーマクールは対応しており、顔と同じように効果を得ることができます。
なお、瞼や目元部分は皮膚が薄いことや、高周波の照射によって眼球を傷付ける恐れがあることから、サーマクールでの施術は行われません。
ただし、これらの部分は、顔の中でも特にシワやたるみが気になるところでもありますよね。そこで現在は、サーマクールと併用してサーマクールアイ(もしくはサーマクールアイズ)という治療器を用いて施術を行います。
サーマクールアイは、目の近くでも安全にサーマクールの治療が行えるように作られたものです。
サーマクールのメリット
これまで、たるみを引き上げる美容方法としては、手術によって脂肪を吸引し、皮膚表面ないし筋膜部分をこめかみの方向へと引っ張るフェイスリフトや、皮膚の内側に医療用の糸を埋め込み、弓なりに曲がった糸がまっすぐに戻ろうとする力を利用して、皮膚のたるみを解消するフェザーリフトなどがありました。
これらの方法は、それぞれ即効性はあるものの、施術を行う医師の技量によって仕上がりが左右される部分も大きく、特にフェイスリフトの場合は皮膚を切開する手術となるため、術後の痛みや後遺症は勿論ですが、手術自体に対する恐怖心とも戦わなくてはいけません。
サーマクールでは、このような心配をする必要はありません。
さらに、施術後は腫れや内出血などが起こるため、一定期間のダウンタイムが必要となります。
ダウンタイムとは、美容整形などの施術を受けた場合に、皮膚の状態が回復して日常生活が施術前に戻るまでの時間のことを指しています。
ダウンタイムのないサーマクール
他の施術とダウンタイムを比較すると次のようになります。
フェイスリフト
皮膚にメスを入れるため、ダウンタイムは2~4週間程度は必要となります。
フェザーリフト
メスは使わないものの、皮膚内部に糸を埋め込むため、ダウンタイムは必要で5~7日ほどとなっています。
ヒアルロン酸やボトックス注射
プチ整形として手軽に行うことの多いヒアルロン酸やボトックス注射でも、1~5日程度のダウンタイムが必要となっています。
サーマクール
メスによる皮膚の切開や針で穴を開けることがないサーマクールでは、ダウンタイムはありません。
施術を受けた後は、いつも通りのメイクをして帰宅することができます。
施術の違いによる痛みの生じ方
綺麗になりたいという気持ちはあっても、痛みがある治療は受けたくないというのが本音だと思います。
では、たるみ解消で行われる施術によって、痛みには差があるのでしょうか。施術による痛みの違いについてまとめると次のようになります。
フェイスリフト
フェイスリフトは手術になるので、術中は麻酔が効いていても、術後は当然痛みがあります。
また、痛みだけではなく、術後に皮膚の突っ張りや違和感、知覚低下などの症状が起こる場合もあります。
フェザーリフト
フェザーリフトでは、フェイスリフトのように手術による皮膚の切開は行われませんが、皮下組織に針で糸を埋め込むため、施術中は麻酔によって痛みは感じないものの、施術後は腫れや内出血を伴う痛みがあります。
ヒアルロン酸やボトックス注射
その名の通り、皮膚に直接注射をするため注射を刺した時と、薬剤を注入する時に痛みを感じる場合が多いようです。
サーマクール
2002年の初代サーマクールの導入時には、施術において痛みを感じる方も多かったようですが、2007年に登場した第2世代のサーマクールNXTでは、従来の照射方法から出力を弱めた分、回数を多くすることで痛みの軽減させることができました。
そして、2009年に登場した最も新しい機種であるサーマクールCPTは、皮膚にあたる部分が振動をすることで、痛みを大幅に軽減しています。
これは、人は痛みよりも振動を感じやすいという性質を利用することで、痛みの軽減に繋がっています。
このようなことから、サーマクールを受けてみたいけれど痛みが苦手という方は、美容クリニックなどで導入されている機種を確認するのがよいでしょう。
ただし、痛みの感じ方には個人差もあることから、サーマクールは全く痛みを感じないというわけではありません。特に、頬やあごなど皮膚のすぐ下に骨がある部分は、痛みを感じやすいと言われています。
なお、サーマクールは、肌の表面である表皮に害が及ばないよう、施術の時は高周波と同時に冷却ガスが噴出され、表皮を保護しています。そのため、目に見える部分が火傷になるということはありません。
すぐに感じる小顔効果と持続するたるみ解消の効果
サーマクールでは、即時性と持続性の2つにおける効果を実感できると言われています。
即時性の効果とは、施術をして比較的すぐに感じることのできる効果のことです。これはコラーゲンの収縮からなる引き締めの効果によるもので、小顔効果を感じる人が多くいます。
一方の持続性では、施術後1~2ヶ月かけてコラーゲンの生成が促されることで、日が経過するごとに、肌にハリが生まれてたるみが解消されていきます。
そして、このような効果は、サーマクールを行ってから半年後まで続くと言われています。
ただし、半年経過したからと言って、すぐに元に戻るのではなく、そこから徐々にコラーゲンの生成が減っていくので、いきなりたるみが現れるわけではありません。
なお、フェザーリフトやヒアルロン酸(もしくはボトックス)注射、皮膚のみのフェイスリフトでは、3~6ヶ月程度の持続効果と言われており、痛みが少ないと言われているサーマクールと大差がありません。
痛くない治療で効果が半年持つのと、痛みを伴って半年持つのでは、誰でも痛みがない方を選ぶのではないでしょうか。
なお、フェイスリフトでも、本格的に筋膜や靭帯を引っ張り上げる方法では、効果は一般的に5~10年ほど持続すると言われていますが、入院日数や治療費、ダウンタイムの長さなどを考慮すると、簡単に受けられる施術とは言えません。
デメリット・副作用
美容医療を受ける時には、メリットばかりではなく必ずデメリットや副作用を知っておく必要があります。では、サーマクールにはどのようなデメリットや副作用があるのでしょうか。
火傷や凍傷の心配は?
サーマクールの施術において、出力を上げすぎることがなければ火傷を起こすことはほぼありませんが、出力が低すぎてもその分効果が薄れてしまうため、効果のある出力の見極めが必要となります。
当然、出力を上げればそれだけ効果が大きくなりますが、火傷になってしまう可能性も0ではありません。
また、皮膚表面を火傷から守るための冷却ガスの使用でも、凍傷が起こることがあります。
そのため、治療器を使い慣れている医師に施術を行ってもらうことは勿論のこと、万が一火傷や凍傷を負った場合でも、素早く対処し痕などが残らないよう適切な治療が行えることもとても大切となります。
肌の状態や年齢によって効果に差がある
サーマクールは、真皮層にある細胞やコラーゲンの働きを活性化させる美容法のため、細胞やコラーゲンの量がかなり少ない状態にある方の場合は、効果が見られないことがあります。
赤みやほてりが起こることがある
施術直後に、患部が熱を持って赤みやほてりが生じることがあります。
これは、敏感肌の方に多く出現しますが、基本的には保冷剤などで患部を冷やすことで数分~数十分で消失し、洗顔やメイクを行えるようになります。
引き締める場所によっては、返って老けて見えてしまうこともある
サーマクールによって皮膚を引き締めることは、たるみを解消することになる一方で、多少ふっくらしていた方が若々しく見える部分というのも確実に存在します。
効果が出るからこそ、施術をする部分の見極めを誤ってしまうと、たるみが解消するどころかやつれたように見えてしまうこともあります。
クリニックでの料金の相場
美容医療を受ける際に、気になるのは実際の効果だけではありません。
施術に掛かる費用も、施術を選ぶ時のポイントになるのではないでしょうか。サーマクールには、4高周波を照射回数が400回と600回の2パターンがあり、さらに顔だけ受ける場合と体も含める場合とでは、当然ながら料金は変わります。
そのため、「サーマクールの料金はこれくらい」と一概に言えません。
主に顔のたるみをとると仮定した場合、相場としては10万円~30万円ほどになります。
なお、料金が安いからといって効果がないとか、逆に高い料金だから必ず効果が期待できるというわけではありませんので、施術を受ける前にはそのクリニックの評判や医師の技術力などを必ず調べておくのがよいでしょう。
家庭用とクリニックの違い
サーマクールの人気や知名度の上昇に伴い、家庭用のサーマクールが各メーカーから販売されています。
「クリニックに通うよりも手軽だから、使ってみようかな」と思う方もいらっしゃると思いますが、サーマクールは認定証書と受けた医師のみが使用することが許可されており、一般の方が手軽に使えるものではありません。
そのため、「クリニックと同じ効果がある」と謳っているものもありますが、決して同じものではないということをご了承下さい。
さらに、家庭用サーマクール(本当はこのような呼び方も間違いですが)は、高周波の出力が医療用のものよりも低く設定されているため、クリニックのような即時性は期待できません。
ただし、サーマクール施術後のホームケアとして家庭用サーマクールをお勧めしている美容クリニックもあることから、サーマクールの効果を少しでも長く持続したい方や、どうしても美容クリニックに抵抗がある方がサーマクールに近い効果を得られる美顔器として使用する方法なら、使ってみるのはよいのではないかと思います。