プラセンタ その効果と特徴、安全性や副作用を説明します。

プラセンタとは胎盤のことで、一般には胎盤から抽出したエキスのことを意味します。プラセンタは美容効果だけでなく、更年期障害などの治療薬としても医療品として使用されています。豊富な栄養素を含むことから様々な効果があります。プラセンタについてポイントを説明しましたので、参考にしてください。

プラセンタとは?

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プラセンタは英語で「胎盤」という意味です。

一般的に健康・美容用として販売されているプラセンタには、胎盤そのものが使われているのではなく、胎盤から抽出される「胎盤エキス(プラセンタエキス)」が使用されています。

胎盤は、胎児を育てるために妊娠5週ほどから、母親の子宮内壁に作られ始める臓器で、胎児は母体や胎盤の栄養を臍帯を通して吸収します。

つまり、胎盤には生まれる前の成長に大切な要素がふんだんなく含まれていることになります。

また、牛や馬などの動物は、出産後のお母さんが胎盤を食べることが知られていますが、これまでは血の匂いを消すことで外敵から赤ちゃんを守るためだと考えられてきました。

しかし近年では、豊富な栄養が残っている胎盤を母親が食べることで、出産のダメージからいち早く回復し赤ちゃんに乳をたっぷりと与えることができるからという見方に変わってきています。

プラセンタにのみ含まれる「成長因子」

胎盤には、三大栄養素(たんぱく質・脂質・糖質)やアミノ酸(10種類)、ビタミンなど多くの栄養が含まれていますが、中でもたんぱく質の一種である「成長因子」は、細胞の分裂や増殖、再生、修正などの働きがあり、胎児の成長に大きく関わっています。この成長因子が含まれているのは自然界では胎盤のみとなっています。

成長因子とは

体の代謝や成長のもととなる成長ホルモンを活性化させるもので、様々な種類の成長因子が存在します。成長ホルモンは年齢とともに減少していきますので、その少なくなる成長ホルモンをいかにして活性化させるかが、若さや健康を保つカギになります。

プラセンタにはこの成長因子が多数含まれていることがわかっています。特に重要なものとして、3つほど説明します。

EGF(上皮細胞増殖因子)

アミノ酸などで構成されているタンパク質です。医療においては皮膚の移植や、皮膚の再生といった分野で研究が行われていました。新しい皮膚を作る働きがあることからターンオーバーを早めことで、シミやシワの改善、綺麗な肌を作るといった効果があります。

FGF(繊維芽細胞増殖因子)

皮膚の真皮の部分にある「線維芽細胞」を活性化させるものです。「線維芽細胞」とはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった潤いのある肌に欠かせない皮膚の成分を作り出しています。

なお、美容外科では「FGF注入療法」といった肌の若返り療法があるほどです。

HGF(肝細胞成長因子)

肝臓はとても再生力が強い臓器と言われていて、実験でネズミの肝臓を3割切り取っても1週間程度で元に戻ると言います。これは HGFを中心とする成長因子によるものです。また、肝臓の移植などにも応用されているものです。

効果・効能

プラセンタには約100種類の成長因子が含まれていると言われています。そのため、実に様々な効果や効能が期待できます。

1 美肌・美白効果

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プラセンタに含まれる成長因子のEGF(上皮細胞増殖因子)とFGF(繊維芽細胞増殖因子)が、肌の細胞の生まれ変わりを促進し、潤いのある瑞々しい肌を維持します。

EGFは肌の表面部分の新陳代謝を促して新しい肌を作り出し、FGFは肌の奥の真皮部分に働きかけてコラーゲンなどの成分を作り出し、ハリを出してくれるのです。

2 アンチエイジング効果

体は年齢とともに酸化していきます。これは活性酸素によるもので、体内で使用されなかった酸素が細胞などと結びついて酸化していく、つまり老化していくのです。若いうちは酵素によって活性酸素が除き去られるのですが、加齢により酵素の働きが弱くなっていきます。

プラセンタにはビタミンCやE、ミネラル、イソフラボンなどの強力な抗酸化作用を持つ成分が含まれているため、活性酸素を除去し老化を抑制する働きがあるのです。

3 更年期障害の治療

日本では1950年代より更年期障害の治療薬としてプラセンタが使用されています。

更年期障害は女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、自律神経が乱れることで起こってきますが、プラセンタに含まれる成長因子によって、自律神経の働きが整ってきます。

なお、更年期障害の治療には医療用のプラセンタ「メルスモン」が医薬品として使用されていて、保険が適用されます。

→ 更年期障害についてはこちらを参考にしてください。

4 鬱病の治療

プラセンタに含まれるNGF(神経細胞増殖因子)には、自律神経やホルモンの乱れを整える働きがあるため、鬱病の治療法の一つとしてプラセンタを選択する方が増えています。

また、日頃から精神の安定のため飲んでいるという方も多いようです。

5 抗アレルギー効果

花粉症やアトピー性皮膚炎を始めとするアレルギーは、アレルギーの元となるアレルゲンが体内に侵入し、血液内のIgEと結合することで症状を発生させることがわかっています。

プラセンタにはこのIgEを抑制する働きがあると共に、免疫機能を正常に保つことでアレルギーを予防する効果も期待できます。

6 肝機能の向上

肝臓はアルコールの摂取などに伴って機能が低下していきます。プラセンタにはHGF(肝細胞成長因子)が含まれていることから、肝臓の機能を修復・改善する効果があります。また、抗酸化作用も肝臓の細胞にいい影響を与え、働きを助けてくれます。

なお、肝臓の治療には従来から「ラエンネック」が医薬品として処方され、保険が適用されます。

7 発毛・育毛効果

これまで、プラセンタは女性が主に利用していましたが、最近は男性からも高い関心が寄せられています。その理由は、プラセンタには発毛・育毛効果があることがわかってきたからです。

薄毛や抜け毛の原因の一つに、男性ホルモンの一つである「テストステロン」の分泌量の増加があるのですが、プラセンタにはテストステロンの過剰分泌を抑制する働きがあり、さらにインスリン様成長因子が育毛を促進する効果もあるようです。

8 疲労回復効果

プラセンタは血行を促進し新陳代謝を活発にすることから、疲労を軽減する効果もあります。プラセンタの摂取によって多くの人が実感しているものの一つです。


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プラセンタの種類ごとの特徴・安全性・副作用

健康や美容によいと言われているプラセンタですが、使用・服用にあたっては注意点があります。

主に人を始めとした馬や豚、羊といった哺乳類の胎盤を利用していて(牛の胎盤は狂牛病の発症があってからは使用が禁止されています。)、中でも人、馬、豚が多く利用されています。

人(ヒト)とそれ以外のプラセンタに分けて、その特徴や注意点、副作用などを説明します。

人(ヒト)由来のプラセンタ

現在、日本において人(ヒト)由来のプラセンタは、医療用プラセンタとして医薬品扱いとなり、医療機関でのみ使用されています。2種類のものが薬事法の承認を受けています。

  • メルスモン
    効果:更年期障害など
  • ラエンネック
    効果:慢性肝疾患

美容目的では保険は適用されませんが、医療の治療目的で使用する場合には、通常保険が適用されます。

一般に保険の適用がない場合に、プラセンタを使用する場合、注射1本あたり1,500円から3,000円ほどかかるようです。医療機関によって料金がことがありますので、事前に確認しておくといいでしょう。

始めは週に1回から2回、多い人で3回程度受けることになります。

その後、少しずつ回数が減らしていきますが、週に1回から2週に1回くらいのペースで通院を続けることになります。

安全性

ヒト由来のプラセンタは医療品として、きちんと安全対策が施され、使われる胎盤は、妊娠した時から検査が行われています。この検査はとても厳密なもので、これまでにヒトのプラセンタによって、病気が感染したという例は世界中で1件もないとのことです。したがって、安全性は最も高いと言えます。

注意点・副作用

しっかりとした安全対策が施されているものの、未知の病原体が含まれている可能性を完全に否定できないため、「特定生物由来製品」の指定を受けています。

特定生物由来製品を使用した治療を行った場合は、献血(輸血)をすることができませんので注意して下さい。

【参考】ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用者の献血制限について(厚生労働省)

なお、使用にあたっては、そのリスクとベネフィットをしっかりと説明されることになっています。

特定生物由来製品については厚生労働省のページを参考にしてください。

医療用プラセンタを用いた治療には、プラセンタ注射やプラセンタ点滴、プラセンタ埋没法があります。

プラセンタ埋没法とは、胎盤の組織を皮下に注入する方法で、一度の施術でプラセンタの効果が1~3ヶ月ほど持続しますが、皮膚に数mm程度の傷が残ってしまうこともあるため、埋没箇所を考慮する必要があります。

なお、医療用プラセンタの使用後、発疹や発熱、悪寒などの副作用が現れることがあります。特にアレルギー体質の方が使用する時や体力が落ちている場合は注意が必要です。

プラセンタ注射の実際の効果については、こちらにまとめてありますのでご覧ください。

プラセンタ注射・サプリメントの口コミを分析してお勧めの商品をご紹介します。

豚のプラセンタ

豚

健康や美容のために使用されているプラセンタは、豚に由来するものが多く、特に牛のプラセンタが使えなくなってからは、主流となりました。

豚は飼育の費用が低いことや、子どもを出産する機会が多い(年に2回の出産が可能)ことなどから、費用を抑えて多くの胎盤を生産することができるのです。

したがって、豚のプラセンタを使用したものは比較的安いという傾向があります。しかも、成分としては、他のものと大きな差はありません。

安全性

豚は放牧といった飼育方法もありますが、豚舎で飼育しているところも多く、病気の蔓延が心配されます。したがって、ワクチンを接種させているところが多くあります。

ワクチンや薬などを使用している豚であっても、徹底した安全対策を行っていますので、問題はないと言われています。

ただ、こういった中で、日本SPF豚協会という特定の病気を持たない豚(豚農場)の認定をしている機関があり、毎年厳しい基準をクリアした豚農場が認定されています。審査をクリアすると農場へ認定証が渡されるのですが、その認定証は有効期間1年であり、毎年審査を受けなければなりません。

この豚から抽出したプラセンタは非常に安全性が高いと言われていて、サプリメントなどでも使用されています。

馬のプラセンタ

馬

豚と異なり、馬は胎児の期間が長く、出産は年に1回となります。また、馬は豚と比較して病気になりにくく、薬を使用することがあまりないため、高品質のプラセンタができると言われています。

また、成分においては、日本食品分析センターで計測した結果によると、100gあたりのアミノ酸の含有量は1.2倍から1.5倍ほど、馬のほうが豚より多いくなります。

安全性

馬は育成環境が整っていることなどから、安全面については豚よりも高いと言われています。また、サラブレッドの胎盤を使用している製品もあり、その場合はより一層整備された環境での育成になります。さらには、サラブレッドの場合は血統がはっきりしていることもあり、安全面では高い信頼性を保有していると言えます。

馬はこうした環境で育てられるため、サプリメントなどの値段は豚と比べて高額になる傾向があります。

豚・馬のプラセンタの副作用・注意点

現在のところ、重篤な副作用はないと言われていますが、以下のような変化が起こる場合もあります。

  • 朝早く目が覚める、もしくはいつもより早い時間に強い眠気がくる。
  • 生理の量や周期が変わる。
  • ニキビが増えたり肌荒れが起こる。
  • むくみやすくなる。
  • 肌がかゆくなる。
  • 軟便になる。

これらは、体質が改善する過程で起こる「好転反応」と言われており、副作用とは区別して考えられています。

しかし、症状が長期間続く場合は使用を中止するか、プラセンタの含有量を高含量のものから低含量のものへ変えるなどの対処を行って下さい。また、症状がひどい場合は病院を受診するようにしてください。

植物プラセンタの場合

厳密に言うと、植物には胎盤がないためプラセンタがそもそも存在しません。

しかし、植物には胎座と呼ばれる動物の胎盤に似た働きをする部分があり、種から芽が出てきたりするところです。この部分はアミノ酸やビタミンを多く含むことから、近年は美容用プラセンタに使用されることが増えてきています。

その一方で、プラセンタの特徴とも言える成長因子は含まれていないため、細胞を活性化する効果は期待できません。

このようなことから、プラセンタ商品を選ぶ時は「植物」と「動物」の違いをしっかりと見極めることが大切です。

安全性

植物ですので、きちんと栽培していれば病気の心配もなく、とても安全に使用できます。また、植物の中でも栄養要素の高い部分を使用していることや、天然の成分であることなどから、化粧品に使われていて人気も高くなってきています。

サプリメントでの摂取について

最も一般的な摂取方法で、多くの人がサプリメントを利用しています。前述のとおり、豚由来のものと馬由来のものの2種類が存在しています。(植物については厳密にプラセンタではないので除外します。)

サプリメントとして服用する場合には、より効率よく成分を摂取するための飲み方があります。

  1. 食後は胃酸が多いことから、プラセンタの成分が破壊されやすくなるため、食事の30分前や空腹時に飲みましょう。
  2. 肌の調子を整えたいなら、夜寝る前に飲むのが効果的です。
  3. 短期間で大量に摂るよりも、長期間飲み続ける方が効果があります。
  4. また、しっかりとした効果を得るためには最低でも3ヶ月は続けるのが大切です。
  5. コラーゲンを一緒に摂ると吸収がよくなり、効果が出やすいと言われています。

当サイトが成分やプラセンタ含有量など、口コミなどから自信をもってお勧めできる商品を選定しています。

以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。

プラセンタ注射・サプリメントの口コミを分析してお勧めの商品をご紹介します。

まとめ

プラセンタはとても効果が高く、医療機関でも病気の治療に使われています。

プラセンタの成長因子は自然界ではとても貴重なもので、それをサプリメントなどで摂取して美容や体調改善にいかせるというのは、他にはありません。

また、胎盤という特殊なものであるからこそ、他のサプリメント類と異なり、健康の維持といった観点から一歩進んで効果が出てくる点は見逃せません。

気になる方は実際に摂取してみることをお勧めします。


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