どくだみは健康に良いだけじゃない。美容・ダイエット・発毛効果も!
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どくだみは住宅地や道端でもよく見かけるものですが、古くから薬として使われてきたものです。また、どくだみ茶も健康にいい飲み物として、知られています。どくだみには、便秘や皮膚病にも効果があり、がんやストレス、さらにはダイエットにも効果があると言われています。どくだみの効果を再確認して、効率よくどくだみを摂取しましょう。
目次
どくだみとは
どくだみは、ドクダミ科ドクダミ属の多年草で、日本では北海道南部から沖縄まで幅広く自生しています。葉は心形の暗緑色、茎はやや赤みを帯びておりよく分枝をするのが特徴です。
また、どくだみの花と言うと十字に伸びた4枚の白い部分を想像されますが、これは総苞片(そうほうへん)と呼ばれる器官で本当の花ではありません。どくだみの花は、この総苞片の中心の黄色い部分に小さな花がたくさん集まったところを指します。
どくだみは、半日陰~日陰の湿地を好み、住宅街や空き地、道端などでよく見掛けますが、繁殖力が強い上に葉に臭気があるため、一般的には厄介な雑草と認識されている方も多いようです。
しかしながら、古くは平安時代から薬草として愛用されており、江戸時代には民間薬として利用され始めました。特に、葉を乾燥させたものを煎じて飲む「どくだみ茶」は健康によいお茶として長く人々に親しまれています。
また、どくだみという名前は、「毒が溜まっているような臭いがする」ことから毒溜めが訛ったという説の他、解毒を意味する「毒を矯める(正しく直すという意味)」や、毒や痛みに効果があることから「毒痛み」が由来と言われるものなど、複数あると言われています。
さらにどくだみには「十薬(重薬)」という別名もあり、これは10の薬効を持つからとも人々にとって重要な薬だからとも言われています。
中でも、どくだみを乾燥させたものは生薬として扱われ、厚生労働省の発行する「日本薬局方」に記載されています。
どくだみの効能・効果
どくだみには、主に以下の薬効があると言われています。
- 便秘解消
- 利尿作用によるむくみ改善
- 水虫やニキビ・おでき・かぶれ・ただれ・アトピーなど皮膚疾患に対する殺菌・消炎作用
- 美肌効果
- 打ち身などの鎮痛作用
- 解熱作用
- 血行を促進し動脈硬化の予防や冷え症の改善
- 糖尿病や高血圧の予防
- がん予防
- ストレスによる胃の痛みや胃酸過多などの改善など
どくだみのデトックス・ダイエット効果
中でも、どくだみの効能・効果の代名詞と言われているのが、「デトックス効果」です。デトックスとは、体内に蓄積した老廃物や毒素を取り除く健康法なのですが、近年ではダイエット法の一つとして注目されています。
どくだみ茶の効能には、体内の老廃物を排出し、新陳代謝が活発にする働きがあり、新陳代謝が活発になれば脂肪の分解や燃焼が促進されることからも、どくだみ茶がダイエットに役立つことが十分に考えられます。
なお、どくだみのデトックス効果には、体内に入った水銀や鉛などの有害物質である金属を排除する力もあるそうです。
どくだみの育毛・発毛効果
さらに最近は、どくだみには育毛や発毛を促進する効果があると言われており、薄毛に悩む方がどくだみ茶を飲むようになりました。
どくだみは昔から美肌や美容のために飲まれていましたが、頭皮も皮膚と同じであることを考えると、抜け毛予防や育毛促進にどくだみを摂取することは理にかなっていると考えられます。
どくだみに含まれる成分
どくだみに含まれる成分には、主に次の4つがあります。
クエルシトリン
ポリフェノールの一種で、近年の研究でピーマンにも含まれていることがわかりましたが、含有量はどくだみがトップクラスを誇ります。
クエルシトリンには、脂肪の蓄積の抑制や、血行促進、利尿作用、抗炎症作用があることがわかっており、クエルシトリンの持つ働きはどくだみの効能や効果に大きく関わっています。
デカノイルアセトアルデヒド
どくだみの葉の臭いの元となる成分ですが、乾燥や加熱によって蒸発しやすい性質を持つため、生のどくだみ以外には含まれていません。
デカノイルアセトアルデヒドは強い殺菌・抗菌作用があり、昔から切り傷やおできなどの皮膚疾患に使用されてきましたが、より効果を得るためには生のものをすり潰して直接患部にあてる方法をとるのがよいでしょう。
クロロフィル(葉緑素)
クロロフィルには皮膚の再生を促進する効果がありますが、デカノイルアセトアルデヒドと同様に生のどくだみを使用しないと、その効果は得られません。
ミネラル
どくだみには、カリウムを始めとして、マグネシウム、亜鉛、鉄、カルシウムなど数多くのミネラルが豊富に含まれています。特にカリウムの含有量が多く、カリウムには利尿を促進し新陳代謝を活発にする働きがあります。
また、どくだみはカフェインを含まないため、小さなお子さんや妊娠中・授乳中の方でも安心して摂取することができます。
どくだみの副作用、どくだみの摂取に関する注意事項
どくだみが体によいからといって、大量に摂取するのは止めましょう。
どくだみは、副作用が殆どない食品と言われていますが、元々便秘体質ではない方が一度にたくさん摂ると、お腹が緩くなり腹痛が起こる場合があります。
また、どくだみには高濃度でカリウムが含まれているため、腎機能に障害がある方や、高齢者など腎機能が低下している場合には、どくだみを含むお茶や食品を摂取すると、腎臓でカリウムを上手く排出できないため「高カリウム血症」を引き起こす可能性があります。
なお、腎臓と同様に肝臓に障害のある方や肝機能が低下している方もどくだみの摂取には気を付ける必要があります。
また、どくだみの過剰摂取が原因と思われる症例報告に、膿疱性乾癬型接触皮膚炎や光線過敏症などがありますので、1日1~1.5ℓ程度を目安とし、大量に飲むことは避けましょう。
どくだみが含まれるサプリメントや化粧品など
どくだみが含まれる食品と言えば「どくだみ茶」が有名です。
どくだみ茶は数多く市販されていますが、市販の場合は飲みやすさを重視して他のお茶と混ぜて売られている場合も多いため、より純粋にどくだみを摂取したい場合は、手作りしてみてはいかがでしょうか。
どくだみ茶の作り方
- どくだみ茶の作り方は、収穫したものをよく洗った後、風通しのよい場所に一週間ほど干してしっかり乾燥させます。
- さらに、乾燥させたどくだみはハサミなどで適当な大きさに切ってから、フライパンで5~10分ほど弱火で煎って下さい。
- 後は通常のお茶のように急須で淹れて飲むのもよいですが、できればヤカンや鍋に入れて60度ほどの温度で30分かけてゆっくりと煮出すと、どくだみの成分がより抽出されます。
また、近年の研究により、どくだみの効能・効果が実証されると、どくだみ茶以外にも手軽にどくだみを摂取することができるサプリメントを始め、お酒、石鹸・化粧品・入浴剤などが次々と市販されています。
どくだみ化粧水の作り方
どくだみ茶のように、どくだみ化粧水も簡単に手作りすることができます。どくだみ化粧水は次の手順で作ります。
- どくだみの葉を100~120枚ほど用意し綺麗に水洗いしたら水気をよく拭き、ミキサーなどで細かくすり潰した後、布巾で濾します。
- 濾したどくだみの汁にホワイトリカー(35度から42度)を1800ml加え、密閉容器に入れます。
- その後、冷暗所で1週間から10日ほど寝かせると化粧水として使えるようになりますが、できれば3ヶ月以上、可能ならば1年ほど寝かせるともっとよいそうです。
- 肌が弱いなどの理由で度数の高いホワイトリカーを使えない時は、使うたびに容器をよく振り、冷蔵庫で保管することで、腐敗の防止効果が得られます。
なお、使う際にオリーブオイルなどの植物油やグリセリンを小さじ1杯程度加えると、保湿効果が高まります。
どくだみに関連する商品を利用したことがある方の口コミ
- どくだみ茶を飲み始めたら、それまで悩んでいたニキビが消えただけではなく、昔のニキビ跡まで消えてびっくりしました。
- どくだみ茶を飲むようになったら、トイレに行く回数が増えて、体重も一ヶ月で4kg減りました。
- どくだみ茶は味に抵抗がありましたが、サプリメントなら味を気にすることなく続けられます。肌の調子がよくなり、顔色がワントーン明るくなったと思います。
- 育毛に効果があると聞き、どくだみ酒を飲み始めたところ、3ヶ月ほどして4~5㎝の産毛が生えてきました。
- どくだみ茶を飲んでいたら、吹き出物が治るどころかおでこや頬に湿疹がたくさんできてしまいました。
- 子供のアトピーがひどくなってきたので、どくだみの入浴剤を試したところ、悪化が止まりました。
- どくだみの入浴剤を使うと、湿疹やニキビが改善しましたが、浴槽に色がつくので入浴後に掃除をする必要があります。
どくだみのまとめ
- どくだみの由来には、「毒溜め」「毒矯め」「毒痛み」など諸説あります。
- どくだみは、古くから薬として親しまれ、厚生労働省からも認められています。
- どくだみには高いデトックス効果があり、便秘改善やむくみ解消の他、体内に入り込んだ水銀や鉛などの有害物質を排除する働きにも優れています。
- どくだみの主成分である「クエルシトリン」はポリフェノールの一種で、脂肪の蓄積を抑え、血行を促進し、利尿作用などのデトックス効果があるとして、ダイエットにも役立ちます。
- どくだみに含まれる「デカノイルアセトアルデヒド」は、葉の臭いの元となる成分ですが、生のまま使用することで強い殺菌・抗菌作用が認められます。
- どくだみにはカリウムが豊富に含まれているため、腎臓や肝臓などに持病がある方や高齢者などは摂取に注意が必要です。
- どくだみに限らず、体によいからといって大量摂取をするのは止めましょう。どくだみの場合は、大量摂取が原因と思われる皮膚炎や光線過敏症が報告されています。
- 手作りのどくだみ茶を飲む時には、茶葉を急須で淹れるよりも、やかんや鍋に入れ60度の温度で30分かけてゆっくり煮出すと、どくだみの有効成分がしっかりと抽出されます。