白髪をなくす方法や予防法、目立たなくする方法をご紹介します!

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白髪は老けて見えるものです。白髪をなくすのは難しいですが、日々の生活習慣を見直すことで予防することができます。また、手っ取り早く白髪を目立たなくする方法もあります。白髪のメカニズムや原因、白髪の予防法や目立たなくする方法を詳しくご紹介します。

白髪とは?

siraga130代後半に差しかかってくると、気になり始めるのが白髪の存在ではないでしょうか。

個人差はあるものの、一般的には40才を前後に徐々に増え始め、50才半ばには髪の半分が白髪になると言われています。

とは言え、まだまだ気持ち的には若いつもりでいるところに白髪を見つけてしまうと、思っている以上にショックを受けて、気を落としてしまいがちです。

では、そもそもどうして年齢を重ねると、白髪が生えるようになるのでしょうか。

それを探る前に、ここではまず髪の役割や発毛のメカニズムについてご説明したいと思います。

髪の役割とは何か?

髪は、一本一本は細いものの中に空気が入っているため、束になると衝撃を吸収するクッションのような働きをしています。

特に頭は脂肪や筋肉が少なく、衝撃を受けると頭蓋骨でしか脳を守ることができないため、髪が果たしている役割は非常に大きいと言えます。

また、髪には体内に入り込んだ有害物質を排出する働きがあります。

私達は、食事や呼吸などで知らない間に、水銀やアルミニウム、保存料といった本来は体にとって好ましくないものも摂取していますが、そのような有害物質は髪に運ばれた後、体外に排出されることがわかっています。

さらに、髪は紫外線によるダメージを吸収して頭皮を守ったり、防寒作用など、人知れず多くの役割を担っています。



髪の毛はどうやって作られるのか?

髪は、頭皮が変化したもので、言わば皮膚の一部です。

私達が通常、髪と呼んでいる部分は正しくは「毛幹」と呼ばれるところで、髪にはこの他に、頭皮の表面から内部に埋まっている「毛根」があり、この2つの部分を合わせて形成されています。

毛根の一番下には丸く膨らんでいる「毛球」があり、その毛球の先端部には「毛乳頭」があります。

毛乳頭には髪の元となる「毛母細胞」が集まっていて、ここに栄養や酸素が取り込まれることで細胞分裂が起こり、髪が成長します。

つまり、髪が抜けてもまたすぐに生えてくるのは毛母細胞があるためで、言い換えれば毛母細胞がある限り髪は永久に生えてくると言えます。

このため、脱毛処理を行うエステでは、この毛母細胞を破壊することで毛が生えてこないようにしています。

髪の色はどうして黒いのか?

実は、髪ができた瞬間というのは、黒色ではなく白色をしています。

毛母細胞が分裂を繰り返すことによって誕生した白い髪に、色素細胞(メラノサイト)によって色付けされることで、初めて私達が普段目にする黒い髪色となります。

なお、髪を黒くする色素細胞(メラノサイト)内では、「メラニン色素」が生成され、そのメラニン色素によって色が付けられています。

メラニン色素と言うと、肌のシミやソバカスの原因となる悪者、というイメージが強いですが、本来は紫外線を吸収し皮膚を守る働きを行っており、私達の体に欠かすことができないものです。

赤道付近など、直射日光を強く浴びる地域の人の肌が黒いのは、メラニン色素によって紫外線の皮膚への浸潤を防いでいるためです。

もしメラニン色素がなければ、紫外線が体の内部まで入り込み、皮膚組織を破壊してしまい、ガンなどの発症率が高くなってしまいます。

私達が普段ごく当たり前に目にして触れている髪ですが、発毛する仕組みや、色が黒くなる理由は知らなかったという方が多いのではないでしょうか。

では、色素細胞によって黒く生えるはずの髪が、黒くはならずに白髪になってしまう原因についてご説明させて頂きたいと思います。

白髪の原因

白髪の原因には、主に以下の5つが挙げられます。

1. 色素幹細胞の機能不全

GLH513幹細胞とは、体内において全ての細胞の元となる細胞のことを指します。

幹細胞には2つの働きがあり、体内のあらゆる細胞に変化する能力(多分化)と共に、際限なく自分をコピーすること(自己複製)で、幹細胞自体の減少を抑えています。

髪は、毛球と毛穴のちょうど中間地点にある「バルジ」と呼ばれる場所にある「色素幹細胞」が、色素細胞(メラノサイト)へと分化され、色素細胞内でメラニン色素を生成し、元は白い毛を黒に着色しています。

しかし、この色素幹細胞が何かの形で損傷を受けたにも関わらず、DNAの修復がなされないと、自己複製の機能が失われ全て分化してしまうということが研究によってわかりました。

色素幹細胞が全て色素細胞に分化してしまうと、自己複製を行う幹細胞がなくなってしまうため、やがて色素細胞への分化もストップしてしまいます。

このため、生えてくる髪に着色がされずに白髪となってしまうのです。

また、色素幹細胞の自己複製と分化のバランスは、ATM遺伝子が担っていますが、ATM遺伝子は加齢によってその働きが衰えることもわかっています。

つまり、ATM遺伝子による振り分けで色素細胞への分化の割合が増え、自己複製される色素幹細胞が少なくなれば、やがて色素幹細胞自体の数が減るため、白髪が増えてしまいます。

2. メラニン色素の不足

メラニン色素は、褐色~黒色の「ユーメラニン」と黄色~赤色の「フェオメラニン」に分かれおり、この2つの配合比率によって髪の色が異なります。

ちなみに日本人に黒髪が多いのは、ユーメラニンが大量に含まれているためです。

色素幹細胞から分化した色素細胞は、毛母細胞が細胞分裂によって髪を生み出す際に、メラニン色素を生成し髪に色を付けます。

しかし、様々な理由でメラニン色素が不足してしまうと、髪に色が付けられないため白髪が生えることになります。

では、メラニン色素が不足してしまうのには、どのようなことが考えられるのでしょうか。

チロシンの不足によるもの

アミノ酸の一種であるチロシンは、メラニン色素の材料となるものです。

このチロシンが体内で不足すると、メラニン色素の生成が行われなくなってしまいます。

銅の不足によるもの

チロシンがメラニン色素の材料となるためには、酵素によってチロシナーゼに変化する必要があるのですが、チロシン→チロシナーゼに変化させる酵素が正常に働くためには銅が必要と言われており、銅が不足してもメラニン色素が上手く生成されません。

遺伝によるもの

親や兄弟に白髪の方が多い場合は、同じように白髪になりやすいと言われています。

これは、メラニン色素を作る働きが弱い、メラニン色素が元々少ないという体質を受け継いでいる可能性があるからです。

3. 色素細胞(メラノサイト)の機能低下

色素細胞は、メラニン色素の生成に携わっているため、機能が低下すれば当然、メラニン色素の生成も少なくなってしまいます。

一般的に白髪は40才前後を境に目立ち始めると言われていますが、これはいわゆる老化による色素細胞の機能低下が原因と考えられています。

また、色素細胞は色素細胞が神経細胞の一種であることからストレスに弱く、機能の低下を招きやすいことが考えられています。

精神的にショックなことが起こると白髪が増える、と言われているのはこのためです。

4. 活性酸素の蓄積によるもの

私達は、呼吸によって酸素を取り入れ、体の各組織の細胞を活性化させていますが、取り入れた酸素のうち一部は「活性酸素」に変化し、酸素とは異なった働きを行います。

活性酸素は酸化作用が強いため、体内に侵入した細菌を攻撃して取り除くという重要な役割を担っていますが、その一方で増えすぎると、肌のハリやキメが失われる、病気に掛かりやすくなるなどの老化の一因とも言われています。

なお、活性酸素には4種類があり、その中で白髪の原因となるのは「過酸化水素」です。

過酸化水素が増えると色素細胞を破壊され、メラニン色素の生成が阻害されるため、白髪が増えると言われています。

5. 病気によるもの

甲状腺疾患や胃腸疾患、マラリア、貧血症、尋常性白斑などの病気になると、突発的に白髪が増えることがあります。

ただし、このような病気が原因による白髪の場合は、病気が快方に向かうと白髪自体も改善すると言われています。

また、病気の治療で服用した薬の副作用で、一時的な白髪になるケースもあります。

この他にも、偏った食事によって髪に必要な栄養や酸素が行き届かないと、色素細胞の活動が鈍くなることも白髪の原因として考えられていますが、現段階で正式な白髪の原因とは位置づけられてはいません。

しかし、今後の研究でその関連が立証される可能性が高いと言われています。


白髪の予防法

白髪の原因は、近年になってようやく解明され始めた段階です。

そのため、まだまだ不明な点も多く根本的な解決法というのは見つかってはいないのが現状ですが、その中でも予防として覚えておくべきことをご紹介したいと思います。

1. 白髪予防によい食生活をする

siraga2メラニン色素の生成に関わるチロシンや、髪の主な成分である亜鉛やタンパク質は、不足すると白髪の原因となると言われているので、意識して摂取するのがよいでしょう。

なお、チロシンは、チーズやアボカド、バナナ、りんごなどに多く含まれており、亜鉛は牡蠣やアーモンド、小魚、タンパク質は肉や魚、乳製品に多く含まれています。

また、栄養を摂取するだけではなく、白髪の原因となる活性酸素を除去する作用(抗酸化作用)に優れた、ビタミンEやポリフェノールが多く含まれる食品を摂取することも予防効果があると言えるでしょう。

2. 睡眠はしっかりととる

私達の体は、日々細胞が生まれ変わっています。

その活動を支えるのが成長ホルモンですが、成長ホルモンは年齢を重ねるに従って減っていき、白髪が目立ち始める40才前後では20才の1/4程度しか分泌されません。

成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されるため、睡眠不足を解消することは白髪の予防に大いに役立ちます。

中でも、午後10~午前2時の間が最も分泌量が増えると言われているので、この時間は睡眠を確保するようにしましょう。

3. 紫外線を防ぐ

白髪はメラニン不足が原因の一つと考えられているため、紫外線をたくさん浴びることで予防することができると思われるかも知れませんが、紫外線を浴びることはむしろ色素細胞を破壊し、白髪を増やす原因となってしまうため気を付けましょう。

4. 頭皮マッサージを行う

白髪の直接的な予防ということにはなりませんが、頭皮をマッサージすることで血行が促進され、健康な髪を育てるのに必要な栄養や酸素が十分に行き届きます。

栄養や酸素が少ないと、髪の元となる毛母細胞の細胞分裂が活発に行われないため、そもそもの発毛が促進されません。

白髪をなくす方法・白髪が治る方法

では、一度白髪になってしまった髪を、再び黒に戻すことは可能なのでしょうか。

これは、髪に色を付ける色素細胞の働きが一時的に落ちているだけなのか、完全に失ってしまっているかによって分かれます。

色素細胞の働きが一時的に落ちている状態というのは、特定の病気によるものが考えられます。

この場合は病気が改善されることで、色素細胞の働きも蘇るケースが多いため、白髪が再び黒髪になる可能性というのは十分に考えられます。

しかし、加齢による色素細胞の機能低下の場合は、一度衰えた色素細胞を再び活性させるのは難しいと言われています。

白髪を目立たなくする方法

白髪があると外出時に他人の視線が気になってしかたない、という方は多くいらっしゃると思います。

そこでここでは、白髪を目立たなくする方法をご紹介します。

1. 白髪染めやヘアカラーで染める

白髪を目立たなくさせる、最もポピュラーな方法です。

髪に染め液を使って色を入れるため、当然白髪はわからなくなります。

ただし、毎回美容院で行うと経費も掛かりますし、セルフケアで行うにしても髪や頭皮の痛みが気になるという方もいらっしゃると思います。

そのような場合は、トリートメントとして毎日シャンプーの後に使用するタイプのものを使ってみてはいかがでしょうか。

白髪染めやヘアカラーのように一度で染まりませんが、徐々に髪に色が入り、ダメージも少なく済みます。

2. 分け目をぼかしたスタイリングをする

髪の生え際や頭頂部は白髪が目立ちやすいため、きっちりと分け目を付けてしまうと、余計に白髪が浮いて目立ちやすくなってしまいます。

前髪はマジックカーラーを使って、トップにボリュームを持たせると分け目が目立たなくなり白髪を上手く隠すことができます。

同様に、頭頂部は直線に分けずギザギザにすることで、白髪が浮いて目立つのを防いでくれます。

3. 緩くパーマをかける

白髪は他の毛よりも硬いため、ストレートヘアーだとどうしてもピンと張って目立ちやすくなります。

緩くパーマを掛けることで、髪に動きが生まれ、白髪を隠しやすくなります。