アスタキサンチンの注意点や効果を理解して美肌を手に入れよう!

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カロテノイドといわれる色素の一種であるアスタキサンチンは、カロテノイドの中でも強い抗酸化作用があり、美肌や疲労回復など様々な効果があることがわかってきました。サプリメントとして、また、食品や化粧品の添加成分としても利用されるアスタキサンチンの効果や注意点などについて紹介します。

アスタキサンチンとは

アスタキサンチンの特徴を紹介します。

カロテノイドの一種です

アスタキサンチンは、カロテノイドといわれる色素の一種です。

カロテノイドといえば、βカロテンやリコピンなど、緑黄色野菜で耳にしたことがある方も多いと思います。

自然界に存在する黄色や赤色を表す色素のことで、その種類は600を超えると言われています。

植物由来のカロテノイドです

アスタキサンチンは、野菜ではなく、カニ・エビ・イクラといった甲殻類や魚卵などに多く含まれていますが、実は、植物由来のカロテノイドです。

もともとは、ヘマトコッカスという海の藻類にアスタキサンチンが多く含まれていて、食物連鎖によって、オキアミなどの動物プランクトンやカニ・エビ・魚類などに移行・蓄積されます

化粧品やサプリメントでは、甲殻類や魚よりも効率よく抽出できる、ヘマトコッカスのアスタキサンチンを使用しているものが多いです。

赤色の色素です

アスタキサンチンは、赤色の色素です。

エビ・カニの殻は生の状態では、青っぽい色をしています。これは、アスタキサンチンとタンパク質が結合した色があらわれているからです。

加熱すると、タンパク質と離れ、アスタキサンチンの赤色があらわれます。

鮭の身肉も、アスタキサンチンの赤色があらわれていますが、産卵直前は、アスタキサンチンが卵(イクラ)に移行するため、身肉の色が本来の白身の色に近づくそうです。

アスタキサンチンの効果

アスタキサンチンの効果としては、カロテノイドの中でも強い抗酸化作用が挙げられます。

この強さは、βカロテンのおよそ100倍もの力があるという研究結果もあります。実際にどのような効果があるのか、説明します。

シミに対する効果が高い

肌の老化を早めてしまう最大の原因は紫外線です。紫外線を浴びることによって皮膚の中で大量の活性酸素が生まれてしまいます。

この大量の活性酸素が、皮膚の表面の細胞膜を攻撃し酸化させてしまいます。

酸化された細胞は、過酸化脂質という物質にかえられ、細胞の代謝が著しく低下し、角質層が厚くなり肌のターンオーバーが乱れます。

このようなダメージが続いてしまうと、肌の再生が追いつかず、シミやシワ・たるみといった肌トラブルへと繋がります。

アスタキサンチンは、強い抗酸化力により、この紫外線によって発生する活性酸素を抑制します。

肌の弾力を保ち、みずみずしいお肌へと近づける

紫外線は皮膚の表面だけでなく、真皮層と呼ばれる深い部分にまでダメージを与えてしまいます。

皮膚の深い部分にはコラーゲンが繊維状になって張り巡らされており、そのおかげでお肌の弾力やハリを保っています。

しかし、この真皮層が紫外線の影響でダメージを受けてしまうと、肌の弾力が失われてたるみやくすみの原因となります。

アスタキサンチンは皮膚の深い層にまで届き、細胞膜の弾力を保つことで、肌の弾力を保ち、みずみずしいお肌へと近づけてくれます。

目や脳のトラブルにも効果的

アスタキサンチンはβカロテンやビタミンなどが作用することのできない目や脳にも浸透する力を持っています

そのため、眼精疲労や加齢による脳の衰えや脳疾患などを予防することに一役買っています。

たとえば、脳の血管が詰まることで起きる「脳梗塞」や血管が破れてしまう「脳出血」は加齢と共にリスクの上がる脳疾患の1つです。

脳内の活性酸素が多量に発生してしまうことで、血管の弾力性を失い、動脈硬化になり、そのままにしておくと血管を塞ぎ、血液が流れなくなって発病にいたります。

アスタキサンチンは、脳内でも高い抗酸化作用を発揮し、脳の血管を守ります。

コレステロールのバランスを整えてくれる

アスタキサンチンの抗酸化力で、悪玉コレステロールの酸化も防ぎます。この効果は生活習慣病の予防にも繋がります。

血中の悪玉コレステロールの酸化を防ぐだけでなく、善玉コレステロールを増加させて総コレステロール値のバランスを改善する働きもあります。

コレステロールのバランスを整えてくれるので、ダイエットをしている人や運動効率を上げたい人にもオススメです。

脂肪を活用し、ダイエット・疲労回避に効果を及ぼす

アスタキサンチンは、脂肪を燃焼させる酵素の酸化を抑えることで、脂肪の燃焼を促すので、ダイエットに効果的です。

また、脂肪を優先的にエネルギー源とするので、筋肉や脳に蓄えられている糖の使用を控えられます。

人間の脳は、体内に含まれている糖の減少にとても敏感で、糖が減ってしまうとすぐに疲れを感じるように出来ていますが、アスタキサンチンを摂取することで、糖の使用が抑えられ、疲労回避することができます。

非アルコール性脂肪肝炎を予防・抑制する

糖質や脂質の過剰摂取が原因でおこる「非アルコール性脂肪肝炎」に、強い予防・抑制効果があったという研究結果があります。

アスタキサンチンが脂肪の蓄積と脂質の酸化を抑制するということです。

筋肉痛を予防する

アスタキサンチンは、運動前に摂取することで筋肉痛の予防にも効果が期待できます。

筋肉痛は、運動といった物理的負荷の他に、活性酸素による「酸化ストレス」によって引き起こされます。

筋トレやジョギングのような運動では、この活性酸素が多量に発生してしまうので、翌日に筋肉痛になってしまいます。

アスタキサンチンを運動の前に摂っておくことで、活性酸素の発生を抑えて筋肉の細胞が攻撃されることを防ぎます。

筋肉を必要以上に損傷させないため、効率よく筋力アップをすることが可能になります。

副交感神経の働きを促し、安眠・疲労回復を促す

肉体的な効果だけでなく、アスタキサンチンは精神面へのサポートも期待できます。

人間の自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つが存在します。交感神経は緊張時や活動をしているときに優位になります。

この神経が優位な状態が続いてしまうと血圧が上がった状態が続き、ストレスを常に感じていることになります。

アスタキサンチンは、交感神経の働きを穏やかにさせて副交感神経の働きを促すという効果があります。

副交感神経が優位になることで、心と身体がリラックスし、安眠・疲労回復に繋がります

アスタキサンチンを多く含む食材・調理方法

アスタキサンチンを多く含む食材

アスタキサンチンを摂取するなら、成分が多く含まれている食材を積極的に選びましょう。

アスタキサンチンを多く含む食材の1つとして「サクラエビ(100g中7mg)」がオススメです。

この成分を含む食材の中でもトップクラスの含有量というだけでなく、丸ごと食べられるため、殻に含まれるアスタキサンチンも摂取でき、効果的です。

その他、「オキアミ(100g中3~4mg)」もオススメです。釣り餌として使われるものですが、エビの一種なのでおいしく食べることができます。

ほかには、紅鮭やイクラ、金目鯛などに含まれます。

調理方法

これらの食材のオススメの調理法は、油やビタミンCを一緒に使うことです。

アスタキサンチンは脂溶性なので、油との相性が良く体内での吸収率を高めてくれます

サクラエビやオキアミはかき揚げにするとたくさん食べられます。鮭の場合なら、フライやムニエルといった調理法が簡単でオススメです。

また、アスタキサンチンは、通常の調理方法では熱で成分が壊れることはないので、どんな調理法でも大きく効果を失うことはありません。

もちろん生で食べることも可能ですが、ソテーにしたり炊き込みご飯の具にしたりとレパートリーも広がるので使いやすい食材です。

摂取量・摂取タイミング

摂取量

アスタキサンチンの効果が表れる有効な摂取量は1日に2mgから6mgとされています。

これは、鮭の切り身6枚分に相当します。食事だけでこの量を摂ることは難しいので、過剰摂取の心配はほぼありません。

サプリメントで摂取する場合でも、適正摂取量を超えたとしても重大な健康被害などは報告されていませんが、適正摂取量は守るようにしましょう。

摂取タイミング

アスタキサンチンは体内に摂取をしてから6時間から8時間ほどで効果が現れ始めます。そして持続時間も約3日と言われています。

3日に1回、食事に取り入れることで、この成分の効果を持続して受けることが可能です。しかし、効果が表れる量を1回の食事で補うのは難しいので、毎日コツコツ摂取する方法がいいかもしれませんね。

サプリメントで摂取する場合、食前よりも食後の方が栄養素の吸収効率が高くなるという研究結果があります。

アスタキサンチンの効果には個人差や体質などがあるので、あくまでも目安程度に考えましょう

注意点

アスタキサンチンを摂取する際の注意点を挙げます。

アレルギーの人

アスタキサンチンは、甲殻類や鮭に多く含まれているため、これらの食品に対するアレルギーを持っている人は、使用するアスタキサンチンが何から抽出したものなのかチェックすることが大切です。

ヘマトコッカス由来のアスタキサンチンを探したり、場合によっては、使用を控えたりしましょう。

他のカロテノイドのサプリメントと同時摂取しない

アスタキサンチンは他のカロテノイドと同時に摂取してしまうと、体内で互いの成分が競合してしまい、それぞれの成分の吸収率を低下させてしまう恐れがあります。

アスタキサンチンをサプリメントで十分摂取する場合、その効果を上げるために、同じカロテノイド系のサプリメントの使用を控えるとよいでしょう。

まとめ

アスタキサンチンは、副作用もなく、化粧品やサプリメント、食事からと、さまざまな手段でとり入れやすい成分です。

美肌や健康、ダイエット、疲労回復など、さまざまな効果があります。

とはいえまずは、紫外線を防ぐ、食生活を見直す、ストレスを減らすなど、体を酸化させないことが大切です。

ライフスタイルを見直しながら、アスタキサンチンをとり入れることで、より美しく、健康な体をサポートしましょう。