更新日:2017年07月30日
肋間神経痛は毎回微妙に痛み方が違う
私は何度も肋間神経痛になっているので、あまり痛みや息苦しさがひどくなければストレッチなどをして自然治癒を待ちます。
とはいえ、毎回、症状の出る場所や痛みの度合いが微妙に違うので、「今回は肋間神経痛じゃなくて肺とか心臓の悪い病気かも。いつもより苦しい気がする。」と不安になることもあり、病院を受診することも少なくありません。
なお、肋間神経痛の一般的な症状、原因、解消法などについては、以下の関連記事を参考にしてください。
「肋間神経痛」息苦しい?胸の片側が痛い?
痛み方や症状
私に肋間神経痛が出る時には、大きく次の3パターンのような症状がありました。
1. 肋骨が胸に刺さるような痛み
はじめは心臓の少し上あたりが重いように感じました。
そのうち左胸の肋骨の一部が折れて神経に触れてしまっているような鋭い痛みがあり、その痛みの場所が少しずつ下方向に移動していきました。
初期の症状が最もひどく、深呼吸や胸を張る姿勢、上半身を左右にねじる姿勢をすると、肋骨が胸の近くに刺さるような痛みを感じました。
2. 背中の痛み・胸の苦しさ
1とは異なり、背中側に痛みを伴うハリを感じ、それが次第に前面側(心臓近く)に移り、胸が詰まって息苦しいような感じになりました。
痛みは少しずつ和らぎながら下に移動していきました。このときの痛みは「肋骨」というよりも「少し内側の部分かな?」と感じ、肋間神経痛とは別の病気だと思いました。
3. 胸が詰まった感覚で深呼吸や笑ったりすると痛い
朝からとても疲れを感じていたので、通勤電車の中で30分ほど熟睡してしまい、目が覚めた時に胸のあたりに違和感を感じました。
起きた時に「あれ、やばいかも・・・。」という直感がありました。
胸の中心あたりに詰まった感じがあり、その後、押されるような痛みが左横方向に広がっていきました。
痛みはこれまでの肋間神経痛よりも少なかったのですが、大きく息をすったり、大声で笑ったりすると肋骨が上から押されるような痛みがありました。
このときも、痛む場所がだんだんと下方向に移っていきました。
痛みの特徴
私の場合、痛みの程度や痛みが始まる場所は様々ですが、以下のような共通点がありす。
- 鋭い痛みがある
- 横方向に広い範囲が痛む
- いつも左側のみ
- 痛い部分がだんだんと下がっていく
初めて肋間神経痛になったときには、患部がどんどん下がっていくので、「虫か何かが下に移動しているのか?」とも思いました。
まずは整形外科を受診
痛み方などは人によってかなり違うようです。肋骨に沿って横方向に広がる範囲が痛む場合は、特に肋間神経痛の疑いがあります。
ただし、他の病気の場合もあるので、自己判断せずに、まずは整形外科を受診してください。
肋間神経痛になりやすい姿勢
このところ、肋間神経痛の症状が出ることが多くなりました。
長時間のスマホやパソコン作業が続いたときには、大きく胸を広げて深呼吸をし、胸郭を開くことを意識していたにもかかわらずです。
「あんなに気を付けていたのになぜだろう?」と考えてみたのですが、2回とも無意識に同じ姿勢をとっていたことに気づきました。
また、2回とも胸の中心あたりに痛みを感じていて、「ある姿勢が心臓の周辺に負担をかけているのでは?」という思いがありました。
その姿勢は電車の中で座っている時にとってしまった姿勢なのですが、電車の中では皆さん同じような姿勢になると思いますので、参考にしてほしいと思います。
スマホを見ている姿勢ならまだ平気
電車の中ではスマホを見ている人が多いと思います。
スマホを見ている時の姿勢は気をつけていないと、猫背になり首や腰にも良くないのです。
ただし、私の場合は、この姿勢なら何とか肋間神経痛には至らずに済んでいます。
通勤中は、いつも30分程度座ってスマホを見ています。スマホを見ているときの私の姿勢はこんな感じです。
背もたれに完全によりかかっています。カバンを膝の上に載せているので、スマホの位置は胸の少し下あたり。猫背気味ではありますが、背中は背もたれに支えられて首だけが下がっている状態です。
姿勢は悪いですが、意外にも電車に乗ってスマホを見ているときには肋間神経痛を発症したことはありません。
背もたれによりかかっている上に、膝に載せたカバンがほどよく腕の重みを支えてくれているため、あまり身体に負荷がかかっていないのだと思います。
電車で熟睡すると肋間神経痛に!
次は私が必ずと言っていいほど、肋間神経痛を発症してしまう姿勢です。
ものすごく疲れているときに、電車の中で爆睡している日の姿勢。
それも、電車の中でも端っこ席ではなく、横並びの真ん中あたりの席で熟睡しているときの姿勢です。
猫背になった両肩が内側に丸まり、体の中心を軸に身体が折れ曲がるため、胸の中心あたりに負荷がかかっています。
さらに、頭の重みを首では支えきれず、背中が完全に曲がっていて重心が前の方によっています。体が前に曲がって頭が大きく垂れさがっていて、背もたれは完全に役に立っていません。
この姿勢をしてみるとわかりますが、胸の中心あたりを軸に縦横双方に折れ曲がったような恰好になり、左右の肋骨のつなぎ目というか、中心の辺りに負荷が集中して胸が押し縮められるのを感じます。
起きるとかなり胸の中心が痛いので、相当神経を圧迫しているのだろうと思います。
私はこの姿勢が長く続くと肋間神経痛になってしまいます。
恐らく、体の色々なところに負担を与えているのだと思います。頭をうしろにつけてしまうか、いっそ隣の人に寄りかかってしまうかすれば、頭の重みが支えられますので胸への負担が軽減されるのだと思います。
こんな姿勢をするのは相当疲れていて爆睡してしまうときだけですが、電車では誰しもが取り得る姿勢ですので、みなさんも気を付けてください。
肋間神経痛は再発しやすい
私はよく肩を脱臼するのですが、脱臼と同じように肋間神経痛も再発しやすいと考えられます。
人それぞれの発症しやすいクセがある
人によって再発しやすい姿勢は異なると思いますが、一定の姿勢をとると「あ、これは絶対になりそうだな。」とわかる瞬間があり、「この姿勢が元凶」と自分でわかっている人もいると思います。
発症したときの状況をよく思い出して、再発しないよう、そのときと同じ行動(姿勢)を取らないようにすることも大切だと思います。
ストレスなども原因に
また、ストレスや食生活の乱れによって免疫が低下しているといった習慣的な原因も重なっている可能性があります。
肋間神経痛になると、痛みが数週間から数か月は続くことが多くなります。
我慢できる程度の痛みであっても、急にピクッとした痛みが走ったり、息苦しくなったりするため、何をするにも痛みを気にしながら動くことになり、元気もやる気も失ってしまいます。
このような辛い肋間神経痛にならないためには、予防することが大切です。
おすすめの肋間神経痛予防法
一般的には次のことを心がけて、未然に防ぐことが大切です。
- 発症しやすい姿勢を取らない。
- 同じ姿勢を続けない。
- 疲れてきたら深呼吸や、肩甲骨をくっつけるように胸を開くストレッチをする。
- ストレス解消法を見つけておく。
ただし、私のように電車の中で爆睡すると肋間神経痛になってしまうといった場合は、予防が難しくなります。
電車の中で頭を下げて寝る姿勢というのは、私にとって良くない姿勢なのですが、この姿勢は一般的にも猫背になってしまうので、肋間神経だけでなく肩や腰などにも大きな負担をかけてしまいます。
肩こりや腰痛などから肋間神経痛が引き起こされることもあり、猫背になると悪循環に陥ってしまう危険があるのです。
最後に私もやっている簡単なストレッチをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
なお、ストレッチなどの効果には個人差があります。ご自身の状況をに応じて無理のない範囲で、ご自身の責任でお試しになるようお願いします。
寝転がってできる簡単なストレッチ
仰向けに寝て、手を組んで上にあげた状態で体を動かすというもので、とても簡単にできます。
ストレッチポールを使用する方法
「ストレッチポール」を利用する方法です。個人的には効果を感じています。
ただの長い棒のようですが、この上に10分ほど寝ると背中や胸が開いてとてもすっきりとします。
ストレッチポールに寝た後で、フローリングなどの硬い床の上に寝転がってみると、不思議と床がふわふわに柔らかく感じられます。
ストレッチポールを使うようになって呼吸が楽になったという話や、よく眠れるようになったという話もよく聞きます。
大きいので普段はジャマですが、猫背や腰痛を解消することで、肋間神経痛の予防効果が期待できると思います。
ストレッチポールの基本姿勢の動画をつけておきますので、参考にしてください。
まとめ
肋間神経痛になるやすい姿勢や症状、気をつけるべき点などをご紹介してきました。
ツライ痛みが長引くこともありますので、クセにならないように生活することが大切です。
肋間神経痛になったときには、その時の状況をよく思い出して、同じような状況を繰り返して再発しないように気をつけることが重要です。