女性の3人に1人は尿漏れや頻尿経験者と言われています。という私も40代前半ですが、もちろん尿漏れ・頻尿経験者です。やはり、くしゃみをしたり、急に立ち上がろうとしたときなどに少しだけ尿漏れしたり、昔よりも尿意を感じてから我慢できなくなるまでの時間が短くなってきた気がします。話題の尿漏れ防止体操や手術法、原因、効果的なサプリメントなどについてまとめています。

更新日:2016年12月04日

※この記事は看護師が監修をしています。

女性の尿漏れ・頻尿の原因

女性

男性の尿漏れや頻尿の原因は前立腺肥大であるのに対し、女性の尿漏れや頻尿の原因は出産のダメージであることが多いようです。女性の3人に1人は尿漏れ・頻尿経験者であるとも言われています。

出産は、子宮・膀胱・直腸といった臓器を支えている骨盤底筋(骨盤のプレート)にダメージを与えます。

このため、妊娠中や出産直後では、尿漏れに悩む女性が多いのですが、たいていは1年ほどで回復します。

しかし、40代から50代になって筋肉が弱ってきたり、女性ホルモンの減少によって尿意を我慢する力が弱まってくると、尿漏れの症状が再発したり、頻尿の症状がでてくることがあります。

また、出産が女性の尿漏れの原因と言いましたが、出産を経験していなくても安心はできません。骨盤底筋は、日頃から意識して動かさないとどんどん弱ってしまう退化的な筋肉です。

女性は40代を過ぎると急激に筋力が弱まりますので、出産経験に関わらず尿漏れや頻尿には要注意です。逆にいえば、骨盤底筋を動かすことが尿漏れや頻尿の改善や予防につながると言えます。


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排尿障害の種類・治療法

女性の尿漏れ・頻尿の原因となる排尿障害は大きく分けて次の3つに分けられます。

1 腹圧性尿失禁

ヨガ

腹圧性尿失禁は、咳やくしゃみ、急に立ち上がるといった動作でお腹に力が入ると尿が漏れてしまう症状です。

40代以上の女性の3人に1人の患者さんがいると言われています。腹圧性尿失禁を予防するには、産後の膣ケアをしっかりとしておくこと、日頃から骨盤底筋を動かしてトレーニングすることが重要です。

太極拳やヨガ、ピラティスなども腹圧性尿失禁による尿漏れに効果があると言われています。

腹圧性尿失禁による尿漏れは、ほとんどが手術をせずにトレーニングで改善しますが、早く治したい場合には、手術することになります。

保険適用の手術もありますが、局所麻酔をして尿道を支えるメッシュテープを骨盤の底に挿入する保険適用外のTFS尿失禁手術は、手術時間が20分程度で日帰りできるため人気があるようです。

2 過活動膀胱

過活動膀胱は、尿意をがまんできない状態が週に1回以上起こり、尿漏れや頻尿になります。加齢によって女性ホルモンが減少してくると、尿意をがまんする力が弱まって増えてくる症状です。40代以上の8人に1人が過活動膀胱の患者であると言われています。

過活動膀胱では、膀胱に尿がたまっていないのに何度もトイレに行きたくなる頻尿の症状がでやすいので、「尿をしっかりとためてからゆっくり出す」ということが大切です。

骨盤底筋トレーニングのほか、トイレで尿を「出す、止める、出す、・・・」と複数回繰り返して尿道と膣を締める習慣をつけてみましょう。

また、膀胱訓練といって、トイレに行きたくなった時に尿道やお尻に力を入れて我慢する方法もあります。我慢する時間を少しずつ伸ばしていきます。

なお、尿意に関するトレーニングは膀胱などに病気を抱えている人には不向きなものがありあすので、必ず医師に相談してから行ってください。

カフェインやかんきつ類は利尿作用や膀胱を刺激する作用がありますので、水分はそれら以外のノンカフェイン飲料などから取りましょう。冬は1日1リットル、夏は2リットル程度が適量です。

また、過活動膀胱による尿漏れや頻尿では、治療薬もありますので、病院で診察してもらうと安心です。治療は生活指導、骨盤底筋体操、膀胱訓練、内服薬がメインとなります。

3 骨盤臓器脱

骨盤臓器脱は、膣から子宮・膀胱・直腸が出てきてしまう病気です。中高年の女性に多いと言われ、頻尿や排尿障害が生じて、腎臓に負担がかかることがあります。

骨盤臓器脱にも骨盤底筋のトレーニングは効果があります。トイレなどでいきむと骨盤臓器脱が悪化するので、便秘をしないように繊維質の多い食べ物や乳酸菌を積極的に取りましょう。

産後尿漏れ

産後の尿漏れの多くは腹圧性尿失禁です。子供と一緒に縄跳びやトランポリンといったジャンプをしたときに尿が漏れてしまうことが多いのではないでしょうか。通常は数年で治りますが、産後にしっかりと骨盤底筋のトレーニングを行って予防することが重要です。

また、縄跳びやトランポリンで産後尿漏れが起こるのは、それらの動作によって骨盤底筋が動いて膀胱などが刺激されるのが原因。逆にいうと、それらの「ジャンプ」は骨盤底筋のトレーニングにもなります。

骨盤底筋のトレーニングで筋肉がある程度戻ってきたら、子供と一緒にトランポリンなどを楽しむことが産後尿漏れや40代になったときの尿漏れ・頻尿予防になりますよ。

1日5分程度でいいので行ってみましょう。トランポリンは全身運動ですので、ダイエット効果もあります。

尿漏れ防止体操のやり方(骨盤底筋のトレーニング法)

尿漏れや頻尿に効果絶大!と話題の尿漏れ防止体操で骨盤底筋のトレーニングをしましょう。

  1. 「何かにつかまって立つ」「仰向けに寝る」「椅子に座る」のいずれかの状態で体の力を抜いてリラックスします。
  2. 肛門をきゅっと締めます。
  3. 尿道と膣を締めます。難しい場合、下腹をへこませてお尻の両骨をさらに真ん中に寄せるようにしぼめます。
  4. さらに、お尻全体をきゅっと上に持ち上げます。

これを朝・昼・晩10回ずつ行うだけで、尿漏れや頻尿が手術不要なくらいに改善します。また、尿漏れや頻尿の予防にもなりますので、今は症状がでていなくても試してみてください。

そうはいっても、最初は感覚がつかみにくくて難しいですよね。婦人科や女性クリニックでは、専門のトレーナーが実際に指を入れて骨盤底筋を触りながら正しい収縮法を教えてくれます。

月1回、30分のトレーニングを3〜4回程度行うと自分でもうまくできるようになります。レッスンは1回、5,400円程度です。最初に正しく習っておくと安心で効果も得られそうですよね。

骨盤底筋のトレーニングを紹介した動画がありますので、掲載しておきます。

尿漏れや頻尿とサプリメント

サプリ

ノコギリヤシ、カボチャの種子、クランベリーなどが配合されたものが多いようです。

ノコギリヤシ、カボチャの種、クランベリーともに利尿作用が高く尿切れがすっきりとします。「頻尿で利尿作用?」と思いますが、残尿感が緩和されるため、尿意を感じにくくなるようです。

ただし、これらのサプリメントで「症状が治ってしまう」わけではありません。医療機関を受診することや、尿漏れ防止体操で骨盤底筋のトレーニングも実践しましょう。


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尿漏れ対策グッズ

骨盤底筋をトレーニングすることも大切ですが、外出するときや旅行時などには念のため尿漏れしても大丈夫なように準備しておきたいですよね。

実は、「尿漏れしても大丈夫」という安心感があると旅行も楽しめますし、楽しい時間の中では尿漏れや頻尿が気にならないこともあります。

布ナプキン

尿漏れの程度が数滴程度の場合は、おりものシートなどでも大丈夫だと思います。

量が増えてくると市販の生理用のナプキンを使いたくなりますが、蒸れやすいので日常使いには向いていません。雑菌が増えて膀胱炎などの原因となることもありますので注意しましょう。

最近、生理時にも市販のナプキンではなくて布ナプキンを使う人が増えてきました。布ナプキンは、通気性がいいので蒸れにくく、尿漏れや頻尿対策グッズとしてもおすすめです。

量に合わせて布の枚数を変えられるものもあるので、外出時間などに合わせて調整すれば装着時のごわつきもあまり感じません。布ナプキンを使い続けると生理の経血量が落ち着いてくるという話もありますので、試してみてください。

オーガニックコットンを使ったかぶれにくい布ナプキンのセット。生理用と軽い日やおりもの用とがセットになっていて、すぐに試すことができます。

全種類を一通り試したい方はぜひこのセットを!♪メイドインアースの布ナプキン[基本8点セット/…

尿漏れパット

「尿漏れパット」と聞くと「おむつみたいに大きいのでは?」と思うかもしれませんが、生理用ナプキンよりも薄くて使いやすいですよ。

「パンティーライナー」と記載されていることもあります。尿漏れ量によって、厚さを選べるのも安心です。「女性の3人に1人が尿漏れ経験あり」と聞くと、恥ずかしくないです!

ユニ・チャームのシリーズは、パンティーライナータイプとナプキンタイプと選べるうえ、吸水量も2ccから150ccまで選べて便利!

消臭ポリマーが尿、ニオイを吸収!50ccまでの軽い尿もれにユニ・チャーム チャームナップ ふん…

尿漏れパンツ

尿漏れパットなどは面倒くさいという方は、尿漏れパンツもおすすめです。最近の尿漏れパンツは消臭機能も付いていて、普通のパンツとあまり違いがないくらいおしゃれなものもあります。1枚は持っておくと安心ですよね。

履いているだけで骨盤底筋を鍛える産後の尿漏れ対策パンツ。

おしゃれな尿漏れ用のパンツ。普段、私が履いているのよりもおしゃれです・・・。

[カテゴリ:下半身, 中年以降に多い, 女性の病気, 妊娠・出産]

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