更年期障害というと、50代くらいの女性がなるものというイメージが強いですよね。しかし、最近、加齢によって男性ホルモンが減少することにより、男性にも女性と同様に更年期障害があることが知られてきています。うつ病と誤診されるケースが多い男性の更年期障害について、症状や原因、効果的なサプリメントやホルモン療法についてまとめました。

男性更年期障害の原因

男性イメージ

女性の更年期障害は、女性ホルモンであるエストロゲンの急激な減少に身体がついていけないことが原因となります。

男性の更年期障害も女性と同様に、男性ホルモンであるテストステロンの減少によって引き起こされます。

しかし、男性の場合は女性よりもホルモンの減少度合いや元々のホルモン量に個人差があり、症状や進行が穏やかなうえ、女性の閉経のような明確な区切りがないため、なかなかわかりにくいのです。

1 テストステロンの役割

男性ホルモンであるテストステロンは、男性の性ホルモンとしての作用を有するほか、筋肉の増大や骨格の発達を促進するといった機能を有しています。

また、テストステロンは性ホルモンですので、やる気や気力といった精神面にも影響を与えています。

「薄毛・抜け毛」に悩んでいる方も多いのでないでしょうか。テストステロンの減少は「薄毛・抜け毛」にも影響します。女性も男性と比べてわずかながら(5%から10%程度)テストステロンを分泌しています。

2 いつから減り始める?

テストステロンは、一般的には30歳ごろから減少しはじめ、年に1%から2%程度ずつ減少していきます。

つまり、男性でも30歳ごろから更年期障害がはじまる可能性はあるということです。ただし、テストステロンの量や減少しはじめる時期、減少度合いは人によって大きく異なります。

80代でもテストステロンの量が20代並みという人もいるそうです。すごいですね。

このページの後半にテストステロンの増やし方について記載しています。男性更年期障害の症状を軽減する効果が期待できますので試してみてください。


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男性更年期障害の症状

男性更年期障害の症状としては、次のようなものがあります。なお、どの項目も明確な数値基準があるわけではありません。あくまで「元気だったころの以前の自分」と比べて判定してください。

  1. 朝立ちがなくなってきた
  2. 筋肉が弱くなってきたと思う
  3. 夜中に目が覚めてしまい、眠りが浅い
  4. やる気が低下してきた。気分が落ち込む日が増えた。
  5. すでに燃え尽きたという感じがする

1から3については、加齢によってありがちなこととして見過ごされがちです。男性更年期障害は女性と比べて症状が穏やかで進み方もゆっくりです。日常生活に支障がでてくる前に病院で調べてもらいましょう。

4,5については、うつ病と誤診されやすいと言われています。うつ病になる明らかな原因に心当たりが見つからない場合や、環境などが変わらないのに急に気分が落ち込むようになった場合などには、精神科に行く前に男性更年期障害ではないか調べてもらいましょう。

男性更年期障害は何科を受診すればいい?

 医者イメージ

女性の場合は、更年期障害の症状を疑ったらまず行くのは婦人科です。男性ではどこに行っていいのか、なかなか迷いますよね。

最近は、少しずつですが男性更年期障害について知られてきたため、男性外来が設置されている病院もあります。男性外来がある病院であれば、受診してみましょう。

とはいえ、まだまだ男性外来がある病院はほとんど見かけません。自分の症状に合わせ、精力的な症状を強く感じる場合は泌尿器科、だるさやのぼせといった不調を感じる場合は内科に行くのがよいと思います。

注意点は、精神的な気持ちの落ち込みなどを感じている場合です。男性更年期障害の症状は、うつ病と誤診されるケースが多いと言われています。

男性更年期障害の症状が発現する年代は、職場でも家庭でも重責を担っている働き世代が多く、気力の衰えなどを感じるとまずはストレスなどによるうつ病を疑います。

しかし、精神科を受診して抗うつ剤を処方されたとしても、男性更年期障害が原因の倦怠感や気持ちの沈み込みには効きません。精神科などで男性更年期障害をうつ病と誤診され、不必要な抗うつ剤を処方されて症状が悪化するケースが多々見られるようです。

男性更年期障害の原因であるテストステロンの濃度は病院で調べることができます。泌尿器科は男性ホルモンについて専門ですので、「以前と比べて体や精神的に不調を感じる」という場合は泌尿器科で調べてもらうのがよいでしょう。男性更年期障害の研究の第一人者である熊本悦郎先生も札幌医大泌尿器科の名誉教授です。

男性更年期障害の改善方法

男性更年期障害の症状を改善するためには、テストステロンを増加させることが必要です。

女性の更年期障害では、女性ホルモンであるエストロゲンが減少しますが、エストロゲン自体を増やすことができないため、エストロゲンの代わりの作用をする大豆イソフラボンなどを摂取して症状を緩和します。

男子更年期障害の原因となるテストステロンはそのものを増やすことができます。ぜひ実行してみましょう。

1 良質の睡眠

良質な睡眠によってテストステロンを増加させることができます。睡眠時間を十分に確保するほか、就寝前の1時間はパソコンやスマホの操作をやめるなど、良質な睡眠を心がけましょう。枕やマットレスにこだわってみるのもいいですよ。

2 有酸素運動や筋トレなど

マラソンイメージ

マラソンや筋トレなどを「少しつらいかな」という程度まで行います。

3 加圧トレーニング

加圧トレーニングはテストステロンの分泌量を増加させます。

4 サプリメントなどでアリシンを摂取する

ニンニクや玉ねぎ、ニラ、ネギなど、匂いのきつい食べ物にアリシンが多く含まれています。最近は、アリシンが含まれたサプリメントもでていますので、積極的に摂取しましょう。

また、アリシンは熱に弱いのですが、ビタミンB1を一緒にとると熱に強い物質に変化して効率よく摂取できると言われています。熱を加えると匂いも抑えられます。

生の玉ねぎを毎日おいしく食べられる酢玉ねぎについてはこちらをご覧ください。

ホルモン補充について

男性更年期障害の治療法として、テストステロンを投与するホルモン補充療法があります。「男性ホルモンが前立腺がんを増やす」という説もありますが、実は誤解で、本当は「テストステロン濃度が低い人の方が悪性の前立腺がんになりやすい」のだそうです。

登山家の三浦雄一朗さんは、男性更年期障害によって一時期はやる気の減退といった症状に悩まされていました。そして、ホルモン補充療法とテストステロンを増やす生活指導のもと、80歳でのエベレスト登頂という快挙を成し遂げました。

まずは医師に相談し、自分に合った治療法を始めることが大切です。


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わかってほしい女性の更年期障害

老夫婦イメージ

更年期障害を感じている年代の男性は、妻が更年期障害に悩んでいる年代であることが多いのではないでしょうか。

女性の更年期障害は、年齢的には45歳から55歳くらいの閉経前から女性ホルモンであるエストロゲンが減少し、冷えや不眠、関節痛や耐えがたいだるさ、めまい、耳鳴り、記憶力の低下といった症状があります。

女性の場合、10人に2人は何の症状もでないのですが、2人はのぼせやほてりがあり、2人は治療が必要なほどではないが日常生活に支障を感じる程度の症状を感じ、あとの4人は病院へ行かなければならないほどの症状がでると言われています。

「元気だった妻がだるそうにしている」「イライラして小言が多くなった」「家事の手をぬいている気がする」といったことがあっても、ひょっとしたら更年期障害の症状に悩んでいるのかもしれません。

熟年離婚の原因に女性の更年期障害が関係しているケースもあるようです。疲れやすい年代なのだということを理解し、症状がひどいようであれば病院をすすめるなど、協力して更年期障害を乗り越えてください。

女性の更年期障害については、こちらをご覧ください。

[カテゴリ:中年以降に多い, 男性に多い]

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