足の臭いが解消!足の臭いの原因、対策、消す方法を教えます!
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夏だけでなく、冬でも足の臭いは気になりますね。飲食店などでも靴を脱ぐ機会がありますので、しっかりとケアしておきたいものです。足の臭いの原因、対策、そして重曹、ミョウバン、酢を使った臭いを消す方法を解説します。
なぜ足は臭くなるのか?
靴を脱いだ時に襲ってくる悪臭に悩んでいる方は非常に多くいます。
足の臭いと言うと、男性のイメージが強いですが、20~30代の女性の9割近くが足の臭いで悩んでいるというアンケート結果もあります。
また、悪臭は夏場だけではなく、近年ブーツの流行なども相まって、冬場でも多くなっています。
では、どうして足は臭くなってしまうのか、その原因を詳しく解説していきます。
足の臭いは汗ではない
足の臭いは、汗や靴のムレからきていると勘違いされている方が非常に多く見受けられますが、実は汗自体には臭いはほとんどありません。
足の臭いの原因を作り出している張本人は皮膚に存在している細菌です。
皮膚には、表皮ブドウ球菌やコリネバクテリウムといった常在菌がたくさん住み着いており、皮膚表面を外敵から守ってくれています。
通常の量であれば、気になる臭いは放出しないのですが、菌が好む条件が揃った時、爆発的に繁殖し、強烈な臭いを発生させるようになります。
特に納豆のような独特な臭いは、繁殖した菌が作り出すイソ吉草酸という物質が原因となっています。
イソ吉草酸は、悪臭防止法施行令に特定悪臭物質として規定されるほど強烈な臭いを持つ成分です。
足の臭いを解消するためには、「菌を繁殖させない」ことが重要課題になるのです。
菌が繁殖する三大要素
それでは、皮膚の常在菌はどのような環境化で繁殖するのでしょうか。
菌が繁殖するには、3つの要素が揃う必要性があります。
それは、次の3つです。
- 高温
- 多湿
- エサ
実は、足の裏はこの三大要素が揃いやすい環境にあり、臭いの発生源である菌がすぐに繁殖してしまうのです。
高温・多湿を作り出す原因
高温と多湿を作り出す主な原因は2つです。
- 靴
- 靴下
足の裏は汗腺が発達しており、汗をかきやすい部位の一つです。
一日当たりおよそコップ一杯分の量の汗が足裏から放出されていると言われています。
汗が出てもすぐに乾燥できる環境なら問題ないのですが、足裏の場合、靴を履いているので、水分を効率よく排出できず、多湿環境を作り上げてしまいます。
特にブーツや合皮、ゴム製の靴は、通気性に乏しく、熱と水分がこもり、菌が繁殖しやすい環境を作り出します。
また、靴下も高温多湿になる原因の一つです。
靴下は直接足裏に触れる上、かいた汗を吸収し、菌のエサとなる皮脂や角質を留まらせてしまう作用があります。
ストッキングなどの通気性が悪い靴下を履いていると、菌が靴下に移動し、靴下の中で菌が異常繁殖してしまうのです。
菌のエサを作り出す原因
菌のエサを作り出す原因は、次の3つになります。
- 厚い角質
- 爪
- 食生活
菌は、汗と一緒に出てくる皮脂や角質を主な栄養源として繁殖します。
足の裏は特に角質が厚くなっており、菌のエサが豊富な状態と言えます。
角質は、汗などで湿気ると、皮膚表面から剥がれ落ち、菌がエサとして食べやすくなります。
注意しなければならないのが、爪です。
爪を伸ばしたまま放置していると、爪の間に汚れや皮脂、剥がれ落ちた角質が溜まり、菌にとって絶好の繁殖場となってしまいます。
一方、皮脂ですが、足裏から出る汗のほとんどはエクリン腺由来のほとんど水分でできた汗なので、正しい生活を送っている分には、汗からそれほど皮脂が出ることはありません。
しかし、肉類や揚げ物などを好み、欧米化した食生活を送っていると、脂肪や尿素、アンモニアを多く含むアポクリン腺や皮脂腺が活性化し、菌のエサをより多く含んだ汗が出るようになるのです。
足の臭いの裏に潜む病気
足の臭いには、病気が潜んでいるケースもあります。
この場合、臭い解消には、病気の治療が必要不可欠となるので、まずは、病気の可能性がないかどうか確認しておく必要があります。
足の臭いを発生させる病気は主に3つあります。
- 多汗症
- 内臓疾患
- 糖尿病
多汗症
多汗症とは、自律神経の乱れやストレスなどから引き起こされる病気の一つです。
特に足裏から過剰に汗が出てしまう多汗症を、足しょう多汗症と呼びます。
また、多汗症までいかなくても、精神性発汗が強い方も、足裏に汗をかきやすく、結果として菌を繁殖させ、足の臭いがきつくなります。
精神性発汗や多汗症は、緊張や興奮、不安などの精神状態の時に、強い発汗反応が見られ、汗に神経質になればなるほど汗が出てしまうという悪循環にはまってしまいます。
精神性の発汗が見られる方は、適切な治療を受けると同時に、「汗をかいても平気」と汗に対する嫌悪感を払拭する必要があります。
内臓疾患または糖尿病
内臓に何らかの疾患がある場合や、糖尿病の方は、本来持ち合わせている免疫系の働きが低下しています。
免疫力が低下すると、外敵から身を守れず、菌が繁殖しやすい状態になってしまうのです。
特に、人体最大の免疫器官とも呼ばれる腸の機能が低下すると、体全体の免疫力が落ち、菌に対する抵抗性も低下するので、何らかの異常を感じた時は、早めに病院を受診するようにしましょう。
内臓疾患や糖尿病が原因で足の臭いがある場合、足以外にも口臭や体臭があるのも、一つの特徴です。
足の臭いの予防法
足の臭いの発生を予防するためには、菌を繁殖させないことが必要不可欠になります。
そのためには3つのアプローチが考えられます。
- 汗の対策
- 繁殖させない環境作り
- エサになる皮脂や角質の除去
下記にそれぞれのアプローチ方法を具体的に示します。
汗対策
汗対策では、「発汗量を抑制する」ことと「汗の質をよくする」ことが重要です。
発汗量を抑制するのに、効果的なのが足専用の制汗剤です。
制汗剤はクリームタイプがおすすめ
制汗剤には、スプレータイプとクリームタイプが存在しますが、出来ればクリームタイプを利用することがおすすめします。
クリームタイプはスプレータイプに比べて持続時間が長く、より効果的に汗対策ができます。
ただし、クリームタイプを使う場合は、しっかり乾かしてから靴下を履くようにしましょう。
また、制汗効果だけではなく、殺菌効果のある物を選ぶと良いでしょう。
汗の質に関する対策は食生活の改善とストレスの除去
脂質や糖分の多い食生活やストレスを溜め込む生活をしていると、菌が好む皮脂やアンモニアをより多く含むアポクリン腺や皮脂腺が活性化してしまいます。
汗がベタベタしている方は、和食中心の食生活を心掛け、自分に合ったストレス解消法を見つけるようにしましょう。
菌を繁殖させない環境作り
菌を繁殖させない環境作りとは、高温多湿の状態をいかに解消し、靴や靴下で繁殖してしまった菌自体の数を減らす対策が必要です。
具体的な対策方法を靴と靴下に分けて見ていきましょう。
靴の対策
靴の対策で必要なのは、「乾燥」です。
一日履いた靴の中は、臭いが気にならなくても、高温多湿の状態になっています。
連日続けて履くと、靴は乾燥する機会を失い、どんどん菌が繁殖していってしまいます。
まずは、普段履きする靴は3足用意し、一日ずつローテションを組むようにしましょう。
一日履いた靴は、消臭・抗菌効果のあるスプレーをふり、天日干ししてください。
それでも乾燥しにくい場合は、重曹をストッキングに詰めて、靴の中にいれて置くと効果的です。
重曹には、臭いの原因物質であるイソ吉草酸を中和・消臭する効果があるだけではなく、湿気取りや殺菌する作用もあります。
営業や接待などで、家に帰る前に対策したいという方は、消臭効果のあるインソールを何枚か持ち運び、必要に応じて取り替えると良いでしょう。
靴下の対策
靴下の対策で大切なのが、「靴下選び」です。
靴下は菌が繁殖する原因にもなりますが、吸湿性や放湿性が高い素材を使うことで、靴の中のムレを解消し、臭いが発生しにくい環境を作り上げることができます。
靴下を選ぶ際は、シルクや麻・綿素材の吸湿・放湿性に優れた素材の物で、出来れば五本指ソックスを購入すると良いでしょう。
五本指ソックスを履くと、指の間の汗もしっかり吸い取ってくれるので、菌が繁殖しにくくなるのです。
菌の餌になる皮脂や角質の除去
菌を繁殖させないためには、エサである皮脂や角質をしっかり除去することが大切です。
そのためには、足裏の角質ケアと皮脂や角質が溜まりやすい爪のケアが重要となってきます。
角質ケア
角質のケアには、洗浄力が高い石鹸を使うようにしましょう。
ボディソープは保湿力が高いため、乾燥が必要な足裏の臭い対策としては不向きです。
石鹸には、殺菌力や洗浄力が高い物が多数販売されているため、足専用として使うと良いでしょう。
洗浄力に関しては、サリチル酸やグリコール酸、乳酸、りんご酸などが配合されている物を使うと、角質を柔らかくして剥がしてくれるピーリング効果が得られます。
角質対策としてヤスリや軽石を使う方もいらっしゃいますが、使いすぎると足表面の細胞が刺激され、危機回避のためにより角質を増やす信号を出してしまいます。
通常のケアは石鹸で行い、あまりに角質が厚く溜まっている時に、軽石を使うようにしましょう。
爪のケア
爪の一番のケアは、こまめに爪を切るということです。
ただし切りすぎは、巻き爪などの原因になるので、白い部分を1mm程度残すように真っ直ぐに切り、端っこは少しだけ斜めに切り取るようにしましょう。
また、爪に溜まった角質や汚れ、皮脂を取り除くことも大切です。
爪の汚れは、普通に洗うだけでは取れません。
専用の用具を使ったり、歯ブラシなどで詰まった汚れをかき出すようにケアしましょう。
足の臭いを消す方法
いくら臭いが発生しないように予防していても、足が臭くなってしまう時もあります。
そんな時は、足の臭い自体を消す対策が必要です。
足や靴、靴下に染み付いた臭いを放置していると、臭い物質が蓄積され、より強烈な臭いを発生するようになります。
足の臭いを除去する対策に有効なアイテムが次の3つになります。
- 重曹
- ミョウバン
- 酢
以下にそれぞれの具体的な使い方をお伝えいたします。
重曹を使った方法
重曹には、足裏の臭いの根悪であるイソ吉草酸を分解する作用があります。
弱酸性であるイソ吉草酸に対して、重曹はアルカリ性を示すので、作用させると中和反応を起こし、分解することができるのです。
重曹を使った対策は「足湯」と「靴下の洗濯」「靴の消臭」が挙げられます。
使うのはどれも水1リットルに対して大さじ3杯の重曹を溶かした重曹水です。
足湯で使う場合は、洗面器にはった重曹水に足を10~15分つけます。
洗濯に利用する場合は、重曹水に靴下を一晩漬け込み、そのまま通常通り洗濯機で洗濯するだけです。
漬け込む時に、60度のお湯を使うと、菌の殺菌効果も得られます。
靴を消臭する場合は、重曹水を靴にスプレーして乾燥させるか、重曹をストッキングに詰めて、靴に入れて置くと良いでしょう。
ミョウバンを使った方法
ミョウバンには、汗を抑制する制汗作用と臭いの原因菌を殺す殺菌作用があります。
ミョウバン水を作り、足に吹き掛けたり、足湯を行うことで臭いの元を作り出す菌自体を殺すことができます。
ミョウバン水は、1.5リットルの水に焼きミョウバンを50g溶かした物が原液となります。
保存しやすいようにペットボトルの中に入れて作ると良いでしょう。
溶かして2~3日経つと透明になり、使えるようになります。
足にスプレーしたり足湯に使う場合は、この原液を水で20倍に薄めて使ってください。
ミョウバン水の原液の保存は冷暗所で行い、1ヶ月を目安に使い切りましょう。
より殺菌効果を高めたい時は、酸性で殺菌効果の高いレモンオイルを1滴加えて使用することをおすすめします。
酢を使った方法
お酢は酸性のため、弱酸性であるイソ吉草酸には効果がありません。
しかし、ツンとした酸っぱい臭いを発するアンモニアには高い効果を発揮します。
アンモニアはアポクリン腺から出るベタベタした汗に多く含まれる臭いの原因物質です。
酸性のお酢がアルカリ性のアンモニアを中和して分解してくれます。
納豆のような臭い以外に、汗くさい臭いも気になる方は、お酢を使った足湯を行うと良いでしょう。
方法はとても簡単で、1リットルのお湯に大さじ2~3杯のお酢を混ぜて、10~15分程度足を浸けるだけです。
最後に重曹とクエン酸を用いた足の臭い対策法の動画をご紹介いたします。
まとめ
気になる足の臭いですが、周囲の人に嫌な思いをさせないためにも、きちんと対策をしましょう。
足の臭いの原因
汗ではなく、菌の繁殖が原因となります。また、菌は次の状況で繁殖してきます。
- 高温多湿 革靴、ブーツ、靴下により作り出されます。
- エサ 角質、爪は菌のエサとなり、肉などを中心とした食生活は菌のエサを含む汗を作ります。
予防法
- 汗対策 制汗剤(クリームタイプがおすすめです)の使用、食生活の改善
- 環境改善 靴は3足程度用意してローテーションさせ、靴下は通気性のいいものを選びます。
- エサの除去 角質ケアには石鹸を使い、爪はこまめに切りましょう。
臭いを消す方法
重曹、ミョウバン、酢を使って、足の臭いを消す方法があります。