アマランサスでコレステロールと体重を抑える!その効果や食べ方をご紹介します。

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アマランサスには良質なタンパク質・脂質の他にビタミン・ミネラルも豊富に含まれ、コレステロールやダイエットにも効果があることから、美容や健康に優れた食材だと言われています。その成分や特徴、注意点やおいしい食べ方・レシピなどをご紹介します。

アマランサスとはどんなもの?

アマランサスは、栄養価が豊富であることから「驚異の穀物・スーパーグレイン」とも呼ばれる「疑似雑穀」です。

南米ペルー原産であり、ヒユ科・ヒユ属の植物で、一年草。晩夏から初秋にかけて(8〜10月)鮮やかな赤い花を咲かせることから、日本では「赤粟(あかあわ)」と呼ばれ、江戸時代末期のころより東北地方でも栽培されている、古くからある食べ物です。

赤く鮮やかな花を咲かせることから観賞用として、もちろん秋以降に収穫される食用として、また実ではなく野菜として食される野菜用としてなど、10数種類もの品種が存在します。

古くから世界各地で貴重な穀物として栽培されてきた

そもそも、アマランサスの起源は非常に古く、紀元前にまでさかのぼります。南米はペルー・ボリビア・エクアドルにまたがって繁栄したとされる、古代インカ帝国にて、なんと紀元前5000年頃には栽培されていたという記録が残されています。

疑似雑穀に分類されている通り、豆やトウモロコシと並んで、貴重な穀物として利用されていました。

その後、スペインによって征服されたインカ帝国から、ヨーロッパに観賞用植物として広まります。特に、インドやネパールといった農耕が困難な地域でも、タフな植物・アマランサスが適しているとして持ち込まれるようになりました。

アマランサスはギリシャ語の「アマラントス」が語源であり、「花がしおれることがない」という意味を持っている通り、非常に強く耐久性のある植物ということも、現在まで生き残っていることから窺い知れることでしょう。

また、前述の通り日本にも伝わり、江戸時代の末期には栽培がなされるようになりました。最初はどちらかと言えば、観賞用として伝わったとされています。

栄養価が高くアレルギーが少ない

後の1970年代に、同じくスーパーフードであるキヌアが脚光を浴びると、同様にアマランサスも再び注目を集めることとなりました。

高タンパク質であり、アミノ酸のリジンが多く、ミネラル、ビタミン、食物繊維や抗酸化成分が豊富であり、葉と実はともに栄養価が高いのです。

また、グルテンフリーであること、アレルギー反応が少ないことも評価が上がるきっかけとなります。特に、アレルギー反応が少ない点では、アトピー性皮膚炎を改善する食品としても注目されるようになります。

ちなみに、アマランサスの花言葉はその名前や自身の耐久性を含んでか、「不老不死」「粘り強い精神」という、強く長い意味を持つものが主体となっています。他にも気取り屋・情愛、見栄坊といった花言葉も連ねられています。

アマランサスに含まれている栄養価・成分

次に、栄養価や成分を見ていきましょう。雑穀米のひとつとして用いられるアマランサスですが、実は白米とほぼ変わらないカロリー量なのです。

余談ですが、同じスーパーフード・疑似雑穀である「キヌア」にも、同程度のカロリー量が含まれています。それぞれの穀物3種類とも、100グラムに対して含まれるカロリーがほとんど350〜360kcal前後なので、雑穀といえど豊富なカロリー成分が含まれていることは自明ですね。

しかし、凄いのはここからで、白米と比較した栄養価を比較すると次のようになります。

  • 鉄分・マグネシウム : 白米の約8〜10倍
  • カルシウム : 白米の30倍以上
  • 亜鉛 : 白米の4倍
  • カリウム : 白米の6倍
  • タンパク質 : 白米の約2倍

このように、まさに「驚異の穀物=スーパーグレイン」という名称がつくだけのことはあるのです。

NASA(アメリカ航空宇宙局)が「21世紀の主要食」と絶賛するだけでは飽き足らず、なんと白米よりも効率が良いことから宇宙食に採用しているほどです。

また、WHO(世界保健機構)では、糖尿病やガンのための治療食品を作るための材料として採用していたりと、世界で大きく評価されています。

消化効率が良くダイエットに向いている

白米と比べて約2倍ものタンパク質が含まれているのですが、必須アミノ酸もバランスよく配合されている点も注目です。

また、特筆すべき点として、アマランサスに含まれるタンパク質の成分は溶解性が高いと言われており、なんと白米と比べて3倍以上も消化効率が良いとされています。

ダイエットの際に必要なのは、適度な運動であることは間違いないのですが、効率よく痩せるにはインナーマッスルが別に必要ということはご存知だと思います。

できるだけ体内の代謝を上げ、食物からエネルギーを吸収、効率よく排出しなければなりませんが、「食品の消化効率の高さ」も痩せるための身体作り・サイクルには欠かせません。

満腹感を継続させる効果も

消化効率がいい一方で、満腹感を継続させる効果もあるため、結果として食事の量を少なくすることができて、体重の増加を抑えることに繋がります。

多くの栄養素や含まれる成分が、美容・ダイエットや健康に有利に働くため、大きく注目されるようになったのも当然といえますね。




アマランサスの効能・魅力

ミネラル・カルシウム・鉄分などが豊富に含まれていると述べましたが、さらにその効果を見ていきましょう。

LDL(悪玉)コレステロールを下げる

アマランサスには、LDLコレステロールや中性脂肪が体内へ吸収されるのを抑制する「植物ステロール」が多分に含まれています。

LDLコレステロールを低下させることについては、ウサギを用いた実験が行われ、その効果が確認されています。

コレステロールの高い食事を食べ続けたウサギと、コレステロールの高い食事にアマランサスを加えたものを食べたウサギを比較して、その効果を計ったところ、コレステロールや、コレステロールからできる胆汁酸の排泄が促されたことで、LDLコレステロールの上昇が抑えられたという結果が出ています。

抗酸化作用や血圧上昇の抑制効果

他にも実験が行われ、肝臓や血液の抗酸化が確認されたり、血圧の上昇が抑制されたという結果も出ています。また、食後の血糖値の上昇を緩やかにする効果も確認されています。

葉酸も多く含まれている

「葉酸」も100gあたり130マイクログラムが含まれ、比較的豊富である点も見過ごせません。

葉酸は妊娠前や妊娠中、ひいては授乳期まで必要となり、普段も赤血球の合成・貧血の予防に繋がるもので、女性にとっては大切な成分です。

亜鉛が多く貧血などを予防

ヘモグロビンの原料である「亜鉛」も、100グラムあたり5.8ミリグラムといった非常に多い含有量を誇ります。亜鉛も貧血の予防には欠かせないものです。

亜鉛が不足すると、赤血球膜の合成がうまくできずに、赤血球が壊れやすい「亜鉛欠乏症」が起こりやすくなるのですが、こういった症状も防いでくれます。

女性ホルモンのバランスを整える

マグネシウム・亜鉛に加えて、ビタミンB6も含んでいることで、間接的に女性のホルモンバランスを整えることができます。

ホルモンバランスが乱れると、卵巣の働きが悪くなったり生理不順や不妊症の原因となるので、アマランサスはそういったトラブルを解決する意味でも、非常に有用な食品だと言えます。

アマランサスの安全性・副作用

健康や美容、アレルギー対策や貧血、妊娠中の栄養補給やホルモンバランスの調整まで、実に万能で有用な食品であるアマランサスですが、摂取することによって副作用はないのでしょうか。

結論から言えば、副作用らしい副作用はないのでご安心ください。

長くインカ帝国で食され、世界中で健康食品として、また病状の改善食品として幅広く利用されてきたアマランサスには、特に中毒性のあるものや注意すべき副作用といったものがありません。

アレルギー反応が出ないどころか、先程も述べた通り、アレルギー性皮膚炎の改善食品として用いられているほどです。

赤ちゃんやお母さんにもオススメ

安全性は折り紙付きで、離乳食の時期の赤ちゃんが摂取することができるのも嬉しいところです。

赤ちゃんだけでなく、栄養価の高い母乳を常に出し続けなければならなかったお母さんも、母体の体内の栄養素は不足しがちです。子宮内部の回復にも多くの栄養素がいるのですが、その時に必要な「葉酸」を多分に含むため、お母さんも一緒に食べると良いですね。

赤ちゃんにアレルギーの心配もないので、親子で一緒に摂取すると良いでしょう。



アマランサスの欠点・摂取する上での注意点など

唯一の欠点と言うべきかどうかは微妙なところですが、同じスーパーフードであるキヌアに比べて小さいため、お米のように単独で食べることはあまり適していません。

味や食感自体もさほど感じられないところもマイナス点かもしれません。キヌアと違って、白米と混ぜて食べたり、サラダにトッピングしたりといった、プラスアルファ的な用い方が多いです。

おいしく食べる方法、おすすめレシピ

それでは、栄養価が高くさまざまな効果がのぞめるアマランサスの、おいしく食べる方法・レシピに関して触れていきましょう。

前項で述べた通り、単独で食べるには小さすぎるし、味や食感自体もほとんどないため、あまり単品で食べるという方法には向きません。

そのため、ご飯と一緒に食べるという食べ方が手軽でポピュラーです。キビや粟といった他の雑穀類とはちょっと違う、プチプチとした歯応えを楽しんでくださいね。

白米とまぜる方法

アマランサスを白米にまぜる目安の量・割合は、次のようにするといいでしょう。

白米1合に対して、ひとさじ(15グラム程度)

注意したい点としては、混ぜる前にザルなどを使って水洗いしておかなければならない点。

通常は洗わなくても良いとされていますが、中にはゴミや土が混ざっていることもあるため、念のため洗っておいた方が良いでしょう。

明太子もどき

明太子もどき

アマランサスでおすすめのレシピといえば、「明太子もどき」でしょう。カロリーを抑えたい人や、通風で明太子を食べるのを禁止されている人に人気のメニュー。

通常の明太子と比べて、アマランサスを使った明太子もどきは当然ですがカロリー・プリン体も少なく、ヘルシーで身体に良いです。

材料

  • アマランサス 1/2カップ
  • 梅干し 1個
  • 水 300ccg
  • 酒、豆板醤 小さじ1
  • 醤油 小さじ1/2

作り方

  1. 水洗いしたアマランサスを鍋に入れて、中火で炒りながら水分を飛ばします。
  2. 香ばしくなってきたところで、水とつぶした梅干しをを加えます。
  3. 軽くまぜて、沸騰させます。
  4. 沸騰したら弱火にして、20分程度、蓋をしてそのままにしておきます。
  5. 水分がなくなったところで、酒、醤油、豆板醤で味付けをしたらできあがり。

味に変化をつけたい場合は、一味唐辛子、パプリカパウダー、ナンプラーを少し加えてもいいでしょう。

これで、簡単に明太子もどきが味わえますよ。同じタラコの代わりとして使えるメニューに、アマランサスたらこスパゲティーなんかも良いですね。

プチプチとした感触が、タラコの独自の食感と似ていて、結構人気のあるメニューなんです。

サラダのアマランサストッピングあえ

他にも手軽にできるメニューとして、「サラダのアマランサストッピングあえ」もおすすめです。

  1. 通常の野菜サラダを用意して、先程と同じく水洗いしたアマランサスの水をよく切って、フライパンを熱しておきます。
  2. 特に油などひかずに、空煎りをします。言わば、ポップコーンやいりごまのような状態ですね。
  3. 熱したフライパンをゆさぶりながら、火が万遍なく通るようにしてください。パチパチと飛び跳ねはじめたら火を切ります。
  4. 少し冷ましてサラダの上にトッピングすれば、お手軽サラダにひと工夫されたメニューの出来上がり。

マカロニサラダやポテトサラダに混ぜ込んでもマッチするので、ぜひお好みで試してみてくださいね。

クッキーなどに混ぜても食感を楽しめる

クリームチーズサブレやクッキーに混ぜ込んだ、雑穀おやつもヘルシーでおいしいですよ。変わり種では、ナッツやシナモンを混ぜ込んだ、アマランサスおこしなんてメニューもあります。

いずれも、そのプチプチとした食感、そしてあまり味・香りがないからこそ、多様なレシピにマッチするのですね。慣れてきたら、ぜひオリジナルなメニュー・レシピに挑戦してみてくださいね。

購入する際の注意点

購入する際のポイントとして、ペルー原産のものでもあり、アマランサス単体を実店舗で購入する場合は以下のような店舗でないと難しいかもしれません。

  • 輸入食材を取り扱っているお店
  • 健康食品を数多く置いているお店(しかも、自然食品を集中的に取り扱っているお店)

しかし、アマランサスをご飯に混ぜる雑穀として購入したいと思っているのであれば、市販の雑穀ミックスに含まれているものは結構あるので、そういった製品を探すと良いでしょう。大抵の製品には少量ながらも入っています。

もしネット通販をご利用であれば、大手通販ショップ・サイトで大抵取り扱っており、さほど価格も高額ではないため、比較的簡単に入手することができます。

もちろん、海外輸入ではなく国内の企業が販売している製品を購入できるので、安心して買えますね。多くの効能が期待できるアマランサスを、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

栄養価が高く、アレルギー反応が少ないばかりか、逆に体質改善に用いられたり、ダイエットや美容においても好影響が期待できたりと非常に高い効能を持つアマランサスです。

特に貧血がちな女性や、ホルモンバランスの乱れる時期の人、また葉酸や亜鉛が豊富に含まれていることから、妊娠中や出産後の負担がかかりがちな人にまで、広く効果があります。

ダイエット・健康維持にも適しているので、これまで名前や噂だけ知っていたけど…という人は、ぜひ一度活用してみることをおすすめします。